ローマの休日

スタッフはすでに旅行モードである。

山本のお店では、全員で集まりプロジェクターで、「ローマの休日」を観る会をもうけたようだ。昨夜は、芦屋店メンバーもイガラシくんのお家に集まり、鑑賞会を。切ないラブストーリーに感動してくれたであろうか。

 

ラブストーリーには、かならず障害がつきもの。それが、身分や家柄の差であったり、貧富の差であったり、人種の差であったり。村上春樹のノルウェイの森などでは、病気とかね。すべてがうまくいくラブラブなお話では、ひとの心に感動をよぶことは不可能だ。

 

 

 

 

 

障害をもつ二人が、それを乗り越えていっしょになる。あるいは、あえて身を引く。その波乱万丈の中に、ひとは自らの人生を思うのであろう。熱く愛し合い、めでたくいっしょになっても、すぐに別れてしまうことも多い時代にはなってしまったけれど。人生は、長い歴史の中でそれを繰り返して脈々と生きてきた。

ある時期から、キリスト教が生まれ、西暦が世の中の基準になり、一週間は七日になり、クリスマスにはケーキを食べるようになった。いまでは当たり前となった芸術、自然科学、宗教などの既成の事実は、ほとんどエジプトからローマにむかう地中海沿岸から発している。

人生を楽しむことを知っている人々の国。たくさんの感動と体験を。