まるで同窓会

月曜日

結婚式当日。朝早くは曇っていたが、どんどん晴れてきて快晴。

 

大阪の扇町にある「アイネスヴィラノッツェ大阪」という会場は、すぐ下の地下が市営扇町地下駐車場で、かなりしっかりとでき上がった会場だなと感心しました。それにしても、長く、覚えにくい名前ですね。うちの以前の名前みたい。

笑顔で出迎えていただき、ウェイティングルームへ。現在のメンバーに加えて、過去に在籍し、独立、結婚退社したなつかしい顔ばかり。それぞれに、秘められしエピソードには事欠かない。幸せ太りの子や、貫禄の出てきた人など。

チャペルで、生のオルガン、フルート、バイオリンのはいった厳かな式で、久々にKさんの顔をみる。ぜんぜんかわらず、色が白くて若い。恒例のKISSの儀式の後、中庭で集合写真。ドリンクサービス、花びらのフラワーシャワー、風船を青空に飛ばしてとつづき、披露宴会場へ。この時点で汗だく。日差しが容赦なく照りつけて。それほどの快晴である。

私の出番、スピーチは2番目。i-padに原稿を書いて持っていったのだが、ほとんど思いつきでしゃべっている自分を意識する。枝葉に入ったときに、本道の幹に戻るツールとしてのi-padはつかえるね。

緊張の中、声が上ずる。やさしそうな新郎で、とても安心したことから始まり、Kさんのエピソードのさわりをしゃべる。ドカンと笑いがとれない。なんで、知っている人前でしゃべるのと、未知の人の前でしゃべるのに違いが出てしまうのだ?!

それでも、なんとか終了。膝の手術で、松葉づえを初めてつくようになったが、これはまるで夫婦の関係だと。お互いのないものを補い、人生という障害物レースを、互いの「尊敬」というツールで乗り越えてくださいといった趣旨。

最近は、巨大なスクリーンで、幼いころ、家族、学生時代、職場ふたりの馴れ初め、デートの様子などテーマごとに写真やコメントで紹介。その間に、お色直し。システムに無駄がなく、完璧に仕切られた設定がなされている。ひととき流行ったレストラン・ウエディングもこれには、とてもかなわないだろう。セレモニーは、どんどんシステム化され、簡略化され、ドラマ化していくのか。

料理が、素晴らしいと思った。和風でありながら、エスニックな風味やフレンチに通じる味付け。よく計算されており、うつくしい出来上がり。サービスも、各テーブルにキャプテンがつき、申し分ない。すごいなと同じサービス業の立場で、それを分析しながら感心したのであった。

結婚式というセレモニーは、新郎新婦の互いの家族、友人を紹介し合い交流する会である。そして、日ごろ恥ずかしくてできなかった両親に対する「感謝」の念を、形に表す会であると思う。

いつもながら、ご両親への手紙やコメントには、ほろりとする。

Kさま、ほんとうにやさしそうな旦那さまで、安心しました。どこであんなに素晴らしい方を見つけてこられたのか、そのへんを今度、ゆっくり聞きたい。よかった。

末永く、お幸せに!