フラッシュバック

テレビから映し出される映像に言葉を失う。

スペクタクル映画のワンシーンを観ているがごとくに感じてしまう人も、なかにはおられるかもしれない。他人ごとのように、別の世界で起こっているがごとくに。

自身、阪神淡路大震災を経験し、あの限界状況のなかで、被災された方々のたいへんさや、やりきれないお気持ちが少しはわかる。

ライフラインが止まり、水を求めてバケツを両手に並んだり、煮炊きができずに食事も風呂もままならない。ただ生きるために、一所懸命にならざるを得ない毎日。いつ終わるともしれずに、不安や苛立ちを抱えて茫然自失の日々を。

なにか、できることからさせていただきたい。そう思い、願う人々がたくさんいることを思い出していただきたい。被災者の方々、けっして、決して自暴自棄になられませんよう。

お亡くなられた方々の御冥福を心よりお祈り申しあげます。