サロンはスパイスの香り

大晦日は、ありえないことがふたつ。

10数年前に担当させていただいておりましたA木さんという方から、突然の電話がありカットをさせていただきました。ご結婚されてから長くアメリカをはじめドイツに海外赴任を続けられていまは横浜に。今回、お婆さまに会いに西宮へ。思い出してカットになんて。すごくパワーのある方。へこんでいる私を見て、驚かれ、元気をたくさんいただきました。15年前当時は、私の方がパワフルだったものなぁ。ほんとですよ。

 

午後からは、インドのバンガルールへ奥さまと二人、やはり海外赴任されていますT森さまが、帰国され、ご来店にいただきました。ますます、スリムになられて真っ黒に日焼けされて、見た目はまるでインドの方。

インドに遊びに行きたいと申しましたら、バンガルールには野良牛と砂ぼこりしかないと。いくならば、ダージリンからブータンがぜひ、おすすめだとのこと。

写真を拝見して、その空の色と透明感に圧倒されましたよ。ダージリンの茶畑、一番標高を高いところ走る鉄道と蒸気機関車。まさに世界の車窓からの世界。

ブータンのお祭りの様子や、うつくしい民族衣装。どう見ても日本人に見えるその風貌の奥からにじみ出る瞳の輝きや心根の優しさ。若き国王の演説に感動した直後だけに、その親近感と憧れはますます大きくなったのです。

国が決めた旅行会社を通して、ガイドを付けていかねばならないルールのために非情に高額なる旅行だそうで、私に可能かどうか分かりませんが、訪れてみたい土地の一つになりました。

        

T森さんからのお土産で、私がカレーを作ることをブログで知り、BROWN TREEというメーカーの香辛料(ガラムマサラ、クミンシード、ブラックペッパー、ナツメグ、チリ、ウコンなど)を賜りました。強烈なその香りで、クラっと私などはくるほどに鮮烈。病院に入院中の治療食でさえもカレーが出てくる国インドの生命力の源を、感じさせてていただいた最終日でした。T森様、いつかブータンいかせていただきますよ。