抜ける空に、届けとばかり伸びる楠の蒼葉。
焼けたアスファルトの上を、クルマで西にひた走る。
久しく訪れていなかった神戸。お使いものを買いに長田まで。お目当は「かいや焼きとおし」の蒲鉾です。1〜1.5?の鱧だけを使い、杉の板の上に盛り、蒸さずに焼きだけで仕上げた珠玉の味。江戸時代から、変わらぬ製法、三河の味醂が創り出す深い甘味。
七代目と久しぶりのご挨拶。お元気なご様子。八代目は、サロンのお客様でもあり話が弾む。鱧の真子を賜わった。ありがとうございます。
お使いものだけでなく、一枚購入。まだ、焼きたてで温かい。自宅でワサビ醤油で口に運ぶ。まさに洗練の極みだ。
いただいた真子を、ゴボウと生姜で甘辛く炊いて、山椒の佃煮を載せていただいた。滋味深い味。これで、暑い夏も乗り越えられそうです。
幸せな夕飯となりました。八代目、貴重なお味のお心遣いありがとうこざいました。
いつも、お立ち寄りいただき感謝しています。