立ち位置は違えど、ふれ幅は同じ。
どうせ同じなら・・。
昨夜、満月を目でに夙川界隈。ゴシック教会の屋根にかかるフルムーン。
雲ひとつなくの快晴で、珍しく白夜。
星の姿はなく、無風。まったくもって、誇らしげに光り輝く、ルナな夜だった。
太陽の光を受けて、全力で輝く月を見て、パワーをいただいた気がする。
思えば、ゆっくりと星空を見るなんて何年ぶりであろう。普段は、気にもかけない傍らに、幸せはものも言わず、佇んでいるものなのかもしれない。感じるか、感じ取れるかだけ・・。
アフリカの未開の土地に生まれていたら、毎晩、夜空を見上げ、明日の天気を考えて、次の日の狩りに思いを巡らすだろう。
一族や家族のために、芋虫を探して、ジャングルを彷徨い歩いているかもしれない。灼熱の太陽の下、腰巻一つで、陽に焼けていて、空腹でも、親兄弟や親せきやまわりの友人も、半裸で過ごすことが当たり前のコミュニティなら、全然、気にならないに違いない。
「今日は、芋虫が少なかったが、大きなネズミが獲れた」と、子供のように大喜びし、「弟が、狩りの途中にサソリに刺された」とブルーになる。
かたや、イギリスの王侯貴族の家に生まれたら・・。
「メイドのいれた紅茶がぬるい」と不平をいい、「庭師の手入れが良くない」と小言を垂れ、運転手に「運転がヘタだから仕事に遅れた」と怒り散らしたり、「叔父さんが、乗っていたフェラーリを譲ってくれた」と大喜びするかもしれない。
性別、年齢、人種、国、その与えられた環境の振れ幅の中で、幸せや、喜びを感じ、怒りや不満を感じる。置かれた立ち位置や大小は違っても、同じように喜怒哀楽がある。
「忙しい、忙しい」「たいへん、たいへんや」「難しい、難しい」と言葉を無意識に使いがちだ。その言葉でどんな心の状態になるだろう。
「忙しい、忙しい」と言うことで、「まだしんどいことが、たくさん残ってる・・」とげんなり。
あるいは、「こんなに仕事があるから、今月も大丈夫。ありがたいなあ」と感じたりする。
口から出る言葉自体に、「よい」「悪い」はないのです。
その言葉や、気持ちの持ちようで心の状態は変化するということ。
「どうせなら、気分良く毎日を過ごしなさい」
十五夜の名月が、静かに、そう教えてくれた気がする夜でした。
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