夢見る頃を過ぎても

たまに無性に見直したくなる映画がある。

 

そのときの気持ちや状況によるのだけど。
それが黒澤映画だったり、小津映画だったりする。 最近は、爽やかなやつがみたいな。リュク・ベッソンの 『グラン・ブルー』とか、ジャン・ジャック・ベネックスの『ディーバ』なんか。
でも、この二本のモトネタというと、なんといっても『冒険者たち』だろう。
三人の主人公、アラン・ドロン、デュノ・バンチュラ、そしてジョアンナ・シムカスの若さ、それも無軌道な目映いばかりの光を放つ無垢さである。

 

 

 

夢破れた二人の若者と一人の美しいヒロインが、コンゴの海底に眠る財宝を探す冒険の旅に出るという青春映画の原型として有名な作品です。それも、男女の三角関係の。

映画「冒険者たち」 主題歌と名場面 Les Aventuriers

青春と表現しましたが、曲乗りパイロットとして免許を剥奪されたドロン演ずるマヌーも、新型のエンジン開発に失敗したローランも青春と言うには歳をくいすぎている。描いた夢に破れて、失意の中から旅立つ三人の物語。
人生の四季の一番素晴らしい季節を過ぎても、夢見ることの大切さを伝える作品です。

ヒロインのルーティシア役のジョアンナ・シムカスはこの作品をもって引退。黒人のシドニー・ポアチエの奥さんとなり、二度と銀幕に姿を見せません。山口百恵は彼女を見習ったのかも。当時の人種差別の壁を越え、まっとうしたジョアンナが私の一番好きな女優さんです!

■「冒険者たち Aventuriers」 1967年

 

(監督)ロベール・アンリコ Robert Enrico
(原作)ジョゼ・ジョバンニ Jose Giovanni
(脚本)ロベール・アンリコ
     ジョゼ・ジョバンニ
     ピエール・ペルグリ Pierre Pelegri
(撮影)ジャン・ボフェティ Jean Boffety
(音楽)フランソワ・ド・ルーペ Francois De Roubaix
(出演)アラン・ドロン、リノ・バンチュラ、ジョアンナ・シムカス