雑誌 ENGINE(エンジン) with 内田樹

「エンジン」というクルマ好きが愛してやまない雑誌があります。

今月号のエンジンの表紙は、な、な、なんと 私が尊敬してやまない 内田 樹(うちだたつる)先生である。

 

昨年末、「小林秀雄賞」を受賞された。家出して、日比谷高校中退。大検合格後、東大、仏文科卒。専門はフランス現代思想。批評家としてたくさん本を出版され、多方面で活躍中。

知性を備えた武道家である。

    

たいへん若く写っている。

 

実際に若い。声もトーンが高い。脳天から声が出ている。

それはやはり、武道「合気道」をなさっているせいでもあろう。合気道6段、居合道3段、杖道3段である。うちのサロンのスタッフに恐ろしく強い人だといってもどれくらい強いか伝わらないので、スティーブン・セガールよりも強いと説明させていただいている。実際に対決されることはないだろうが、たぶん、本当に強い。

 

私のライフワークの最後のほうの一つに合気道がある。

 

呼吸法や「気」を学び、その領域に足を踏み入れたいと願う。いつの日か、先生に四方投げで飛ばしてもらい、思いっきり宙に舞いたいと本当に願っている。

あと、先生は生粋のナイアガラーでらっしゃる。大瀧詠一師匠と対談もされた。対談本も出ています。ナイアガラーとは、私も大好きなナイアガラレーベルからでた山下達郎や伊藤銀次、佐野元春、杉真理などのジャパニーズ・ポップスを愛してやまない人々を指す。

 

50年代や60年代の洋楽、J・POPやJAZZ にはおそろしく造詣が深い。そばで聞いていてもあまりのコアさに理解不能なことばかり。

 

とまあ、スーパーマンのような人である。

少女マンガが好きで、焼いた厚揚げに生姜とネギ、醤油をたらり。そのうまさを知る人でもある。

できすぎていて、恐ろしすぎである。 人間業ではない。

 

 

こんなふうに多種多様な分野において、独自の鋭い切り口で、物を語る人物はそうそう見つからない。

 

少なくとも、私は他に知らない。