肉を積極的に食べなくなってから何年経つだろうか。
外食などの料理に入っている場合は、気にせず食べていますが、自ら望んで食べなくなったという意味です。
それでも、先日、急に美味しいすき焼きが食べたくなった。
甘辛いお肉の味もですが、グズグズ煮込んで、味の染みた焼き豆腐と糸こんにゃく、そして苦みと香りの春菊。そして〆のうどんが食べたくなったという方が正解でしょうか。
というわけで阪神百貨店の食料費売り場で、見事な焼き豆腐(京都産)を仕入れ、
このさいだからお肉も極上のもの(鹿児島産黒毛和牛)をというわけで、三種(牧場違い)のすき焼き肉を購入。
春菊も有機無農薬のものをチョイス。この緑の濃さをご覧あれ。全体に葉は小振りですが、茎がしっかり太く、滋味深い。
焼き麩、長ネギ、椎茸などほかの材料も用意して、
お鍋に牛脂を溶かし込み、クックブックで割り下のレシピを検索。醤油2、酒2、味醂1、砂糖2でぐずぐずに煮込み始めたわけです。
お肉も、ランクが下(とは言え100g千円)のものから試していく。すると、いい感じに仕上がってくるではありませんか。
煮込み過ぎてお肉が固くならないうちにと、溶いたタマゴに浸けてパクリ。
むむ、な、何かが足りない!
よく考えてみたら、割り下にダシが入っていないではありませんか。
ほんとうに久しぶりのすき焼きであったため、作り方をすっかり忘れていました。
とくに我が家では、カツオだしだけでなく干し椎茸の戻し汁と最初に少量の味噌を割り下に入れることをすっかり忘れていたわけです。
急遽、粉末のカツオだしを投入して、なんとか食せる味になりました。
とろとろの長ネギの甘さ。ダシを吸い上げた焼き麩。味のシュンだ、ずっしり重い焼き豆腐。いい感じです。
お肉は、やはりお値段がするものほど甘さが際立つ気がします。
この最後のラップに包まれたものが、最初のものの二倍の価格。正直、2倍美味しいのかと問われれば、柔らかさと指しの入りが違うのかな・・くらいでしょうか。
この日、材料を切り過ぎてうどんまで到達できずでした。
まあ、すき焼きの場合、一晩寝かせた後の残りにうどんを入れて煮込むくらいが美味しいですから。
このGW、家族団らんお家ですき焼きなどいかがでしょう・・。
自らの記憶、舌の感覚を大切にしたい。
なんでもネットで検索は、よくないですね。
いつも、お読みいただき感謝しています。