猫を抱いて象と泳ぐ  小川洋子著

仕事の後、六甲山のふもとまで行ってきた。

神戸大学の上。別に夜景を見に行ったわけではない。うちのスタッフが、お釣銭をお客様にお渡しするのを忘れてしまったからだ。たまたま、転勤先の東京からこちらに戻られて、わざわざきてくださったので、お近くに来られた際にとか、次回の時にとかはありえない。

技術担当、レジ担当と3人、カーナビ頼りに山の上のマンション群まで。六甲道の山手は、マンションだらけだ。何とかたどり着き、お返しできてよかった。

まだ、技術クレームでなくてよかった。が、2度とこんなことがあってはならない。人間であるからして、ミスは付き物としても。これを、きっかけに成長してほしいものである。

 

スタッフには、とにかく本を読んでほしい。内田先生や茂木さんの本なら、うれしいが、おそらく理解するのに、ものすごい労力と時間を要するだろうことは想像に難くない。読書の喜びや楽しさを、事あるごとにお伝えはしているのだが。

読みやすく、感動に打ち震える作品は、芦屋のお店の書棚に、1冊でなく2~3冊くらい置いてある。スタッフに読んでほしいから。とにもかくにも読書の習慣をつけてほしいのだ。社会人として、人間力アップのためになる、そんなお薦め本の一つをご紹介します。

「猫を抱いて象と泳ぐ」 小川洋子 著 

小川さんの作品といえば、「博士の愛した数式」が有名であるが、これは傑作だと思う。小説の神が降りてくると、小川さんは表現されるが、まさにそのシチュエーションといい、物語のはこびといい、作った感じがしない。あざとくないのだ。なおかつ、読みやすい。

よいものを読んだ後の、なんともいえない感動を経験していただきたい。ちなみに、小川さんは以前、御影にお住まいであったが、西宮苦楽園に現在はお住まいのようである。お近くなので、どこかで出会うことがあれば、お礼が言いたくなるそんな作品なのです。ぜひ。

 

 

■amazon 猫を抱いて象と泳ぐ 文芸春秋

伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、ひそやかな奇跡を描き尽くした、せつなく、いとおしい、宝物のような長篇小説

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