昼下がり、ギターをボロンとつま弾く。
課題曲へ行く前に、チューニング。いまは、便利になった。すぐれもののギターチューナーってのができたので。楽に、完璧に音が合う。ありがたや〜!
昔は、だれそれの何弦の音が違うなんてことで、バンドでよくケンカに発展したものだ。ここ2〜3年で急激に普及した。昔は、音叉という金属の棒でA(ラ)の音を楽器に振動させて5弦の音を取り、1弦、1弦、合わせていたんですから。
最近は、YOUTUBEなんかを見ながら、ボサノバ・ギターをボロボロッとやってみる。柔らかなナイロン弦が好きになってきた。スティール弦の音は立ち上がりが早くて、音量もでるけれど、温かみのあるガットギターの音が、気持ちよい。歳かなぁ。
そういえば、課題曲のモデルの曲の演奏者はたいがいおじさん。ブラジルの方だろうが、白髪の交じって、太ってはいるが、神経質そうな年配の方が多いのだ。たとえば、こんな感じ。
Wave – acoustic guitar
曲は、アントニオ・カルロス・ジョビン「WAVE」 渋カッコ良過ぎである。
1967(Antonio Carlos Jobim) Martine Bron
So close your eyes for that’s a lovely way to be
Aware of things your heart alone was meant to see
さあ、目を閉じて
それが、心に浮かぶものに気づく素敵な方法
二人で夢を見れば、淋しさも溶けていくから
ねえ、拒まないで
満ち潮を拒まないで、月や星を、そして僕を
二人で夢を見れば、淋しさも溶けていくから
君と出会ったとき、時刻は3時半になっていた
目と目が見つめ合ったとき、時間は永遠だった
いま、波がやって来る
ただその波のまま、恐れず僕を愛して欲しい
二人で夢を見れば、淋しさも溶けていくから
このおじさん、有名な人なのだろうか。かなりうまい。小指の使い方が泣かせる。やるなー。なかなか、ここまでは開かない。ピアノでも1オクターブ押さえるのに手が開かないのと同じだ。
「イパネマの娘」「ワンノートサンバ」なんかを、しっかりとマスターして、ゆれながら唄うのである。渋くて、正しい大人の昼下がりである。
■細野晴臣さんの演奏したガット・ギターが聴けます。それもユーミンの曲で。ぜひ。
http://www.youtube.com/watch?v=B-6ljq-zSRE&feature=related