スゴイお辞儀やー

「ひとは他者からの、尊敬無しには生きられない」

これは私の師匠の内田先生のブログで読んだ一文ですが、四国は愛媛から出てきた二十歳そこそこの女の子が、恐ろしい数のオーディエンスを前に、シャウトし、歌い上げる姿に、「ほんとうに愛されている」ってこういうことなんだなと、しみじみあらためて教えてもらった気がします。

パーマのかかったV字カット、腰までの超ロングヘア、白と黒のストライプのバギーパンツ、ギラッとシルバーに光るインナーにゴージャスな毛皮のストール、70年代の雰囲気を残しつつ、グッとセクシーでオシャレになった越智志保がステージに颯爽と現れると客席は総立ち。彼女の手の動き、腰の振りそのままに全員が踊りだす。

マーシャルのアンプから突き刺さる、野太いエレキギターの音が、素晴らしく心地よい。ギターX2、キーボード、ベース・ドラム各1の5人編成のバンドを従えて超カッコイイ「スーパーフライ」の大阪公演が始まった。

スーパーフライ、大阪ライブ。それにしても、よくチケットが取れたものです。
MCで、今年、USAでウッドストックで2曲「ジャニス・ジョップリン」のナンバーを、じいさんになったオリジナルメンバー、「ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニー」の演奏での歌った体験談を披露してくれた。

NYに着いたとたん、顔面が引きつり、歌えるかどうかの不安。ステージに立つ直前、ピタッと震えが止まったと。唄った後、本場の観客にスタンディング・オベーションをもらったと。

心の奥底で「日本で私を支えてくれているファンの存在を思い出したの。いつも私を支えてくれて本当にありがとう!」

なかなか言える言葉ではない。彼女の謙虚さと、まわりのすべての人への感謝、自分の楽曲で出来るだけたくさんのひとに元気を与えたいと願う、日本の女の子、越智志保のソウルがあふれていた。

アンコールでは、いつものTシャツにフレアのグリーンのカラージーンズ。
髪が床に届き、膝頭に、顔がつくくらいにお辞儀をしてなかなか頭を上げない彼女。森進一よりもいいお辞儀だったよ。

つねに敬語を交え、ていねいに喋る彼女の人柄に、おじさん、完全にノックダウンです。

■芦屋 Au Bricoleur (オ・ブリコルール)

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