ヘア・デザイン考 3 賞味期限編

賞味期限

「あるけど、ない・・」が答えです。

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みなさん、「昨日までいい感じだったのに、今朝になって、急に髪がまとまらない」なんて経験がおありでしょう。

乾かしにくく、時間がかかり、トップにボリュームが無くなり、横に広がる感じ。

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一日で髪の毛がどれくらい伸びるのかご存知でしょうか?

個人差はありますが、0.3から0.4mm程度。つまり1ヶ月で約1cmと少し伸びる計算。スタイル(俗に「段」と呼ばれるレイヤーグラデーションが入ったスタイル)にもよりますが、一般的には1ヶ月半、2ヶ月あたり、ロングでも3か月が限界でしょう。

それは第一に、根元に負荷、つまり重さがかかり支えきれなくなることが原因。

生え方や毛流れがあり、3D的に集まってぶつかったり、ハネたり。ツムジまわりなら、パックリと割れが生じたりしてしまいます。

植物が大地から、太陽に向かって垂直に伸びるように、髪の毛も地肌から垂直に立ち上がろうとします。立ち上がろうとしますが、長さが出て、重くなった毛が横に広がって頭をたれる。髪の太さと弾力により支えられる長さが決まる。

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そして、伸び続けている毛と、休止期に入っている毛の存在。

中学生の野球部の丸刈りの少年が、散髪した1ヶ月後、どうなっているか?!ネギ坊主のように、ギザギザの頭に変化する。全体にキレイに伸びるわけではないのです。

結論として、当たり前なんですが、まわりの人たちに見苦しさや不潔感を感じさせないうちにカットがベスト。

明治から昭和初期まで、子育てが終わると寿命が尽きるのが普通であったけれど、子育てが終わっても、30年ほどの時間が与えられた現代。与えられた時間を、元気で、はつらつと、有意義に過ごさないともったいない。まわりから人が集まり、楽しく過ごすためには、「身だしなみ」は不可欠。

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「身だしなみ」に照らして、賞味期限はご自身で決める・・というのが私の見解です。

日本人の髪は、平均的に太く、弾力に富んでいて良質です。短く、立ってしまう長さと、根元から倒れてしまう長さの範囲(個人差あり)でスタイルを選ぶとベター。いまはお金と時間さえあれば、15年前なら不可能であったことが、ほとんど可能な、ありがたい時代。

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最後まで、元気ではつらつと、すこやかな人生を。






◆ヘア・デザイン考 1 


http://d.hatena.ne.jp/autres/20140607/1402138701


◆ヘア・デザイン考 2

http://d.hatena.ne.jp/autres/20140611/1402459567