歓喜と悲劇「カーテンコールの舞」浅田真央

浅田真央選手のフリーをご覧になって、涙された方も多いのでは。

 

 

ショートプログラム16位。演技後のインタヴューで「自分でも何が起きたのか分からない」と茫然自失の表情が目に焼き付いていた方なら、尚更のことと。

 

 

浅田真央 女子フリープログラム 【ソチ五輪】

 

 

「カーテンコールの舞」と称されたフィギュア人生を物語る完璧な演技。

息を止めて、祈りながら画面に釘付けでした。後半、尻上がりに身体の切れがよくなり、観客席からの手拍子が泣かせる。そして、フィニッシュの・・

 

 

直後、真央ちゃん自身の涙・・・。

 

 

中国のネットユーザーも演技終了直後から、

「涙が止まらない。彼女はショートプログラムの失敗を乗り越え、華麗なジャンプを何度も成功させた。人生とは自分の信念を堅く持ち続けることで切り開いていくものだと教えてくれた」、

「日本は好きではないけど、彼女の演技には心から感動した。スポーツに国籍など関係ない。彼女は本当に努力し、その演技は精彩を放った。スター選手の中で最も私を感動させてくれた人だ」など、中国からの書き込みが相次いだのだ。

 

われわれ観客は、勝負の結果ばかりに注目しがちですが、想像してみてください。周りからの期待という重圧の中、普通に歩いてもツルツル滑る氷のリンク上で高く、回転しながらジャンプし、着氷することを。

 

何度飛んだのかさえ分からない過酷な練習の毎日。トリプル・アクセル、トリプル・ルッツ、トリプル・サルコ。持てる力を使い果たして全力の演技。

幼いころから、寝ても覚めてもスケートだけに打ち込んできた人生の集大成。フリーでの自己最高得点。ようやく、長い、永い重責から解放される安堵の涙。

 

できるなら、万全の状態でリンクに立たせてあげたかった。

 

こう書くのには理由があります。以下のサイトを ↓

 

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamadajun/20140220-00032830/

 

結果論という見方も出来ますが、確かに・・。

 

 

 

オリンピックは、最後になるであろうけれど、3月の世界選手権へ出場意向のコメントもあったとNEWSで。

まだまだ、彼女の挑戦は続きます。

 

 

最後にフリー後の真央ちゃんのコメントを:

 

「これまで私がやってきたことを信じて滑った。日本代表としてメダルを望んでいたが、SPの演技が良くなかった。フリーでは結果よりも最善を尽くし、これまで支えてくださったすべての方々に感謝の気持ちを込めて最高の演技を見せたかった」