男性の場合、この世に誕生してから、まず最初に越えなければならない存在として父親の存在がある。
一般的に、ジークムント・フロイトの学説、「エディプス・コンプレックス」と呼ばれるそうだ。
自分自身の場合、父親が厳しい人であったので、早い時期に恐ろしい存在として認知したためか、それほどそんなに意識したことはありません。幼いときには、サラリーマンを両親に持つ友人は、日曜日に遊びに連れて行ってもらえて、うらやましかった。自営で商売をしていることがいやでしかたなかったのに、まさか自分が同じような境遇になるとは・・。
ゆえに、自分でサロンを立ち上げ、父親の事業よりも大きな商いができた段階で、「オヤジ越え」ができたように思います。
ビリー・ジョエルが、父親越えをいつなさったのかは、正確に知る由もないけれど、こんな動画を偶然見つけた。
このステージで、きっとビリーは父のことを気使い、敬い、やさしくなれたのだろうと。
結婚式のスピーチを考えつつ、ワンコたちと早朝の夙川沿いの散歩の途中に、そんなことを考えながら歩いた。
◆エディプス・コンプレックス
エディプスコンプレックス(独語:Oedipuskomplex,英語:Oedipus complex)は、ジークムント・フロイトが提示した概念である。男根期に生じ始める無意識的葛藤として提示された。
まず子供は母親を手に入れ、父親のような位置に付こうとする。男児においては母親が異性であり、ゆえに愛情対象である。子供は父親のような男性になろうとして(同一化)強くなろうとする。子供はじきに父親を排除したいと思う。しかし父親は子供にとって絶対的な存在であるので、そのうち父親の怖さに気付く。