野生のアフリカゾウが危ない

バリのウブド(山間部の町)で象に乗せていただいてから、実はすっかり象ファンになりました。象がすごく賢くて、可愛いことが分かった事が一番です。実際に触れるまで、臭くて、硬くゴツゴツしたイメージだったんですね。

 ところが、ぜんぜん臭くないし、お肉が柔らかで、モアモアと産毛がたくさん生えていて、生身の暖かい身体に触れて、象ってなんて可愛い生き物なのだなと。

象使いのおじさんの言葉に反応し、鼻を上に上げてポーズをとったり、人を乗せて歩きながらハーモニカを吹いてくれたり、ご褒美の果物や野菜を本当にうれしそうに食べる姿に、感動したのです。私が触れたのはインド象というかアジアゾウ。それに反して、アフリカ像は耳が大きく、体の大きい。インド象は、体がやや小さく、耳も小さい。耳の大小が、一番はっきりしているのです。

Radza and Swe San Htay of Emmen Zoo

クーリエジャポンなんかを読みますと、1980年には100万頭以上生息していたアフリカゾウが、現在は半数以下47万頭に激減しているのだそうな。10年後には野生のアフリカゾウは存在しなくなるのではと懸念されているそうです。なぜ減少しているかというと、主な理由は象牙の売買を目的とした乱獲。心ないわれわれ人間のエゴで、ゾウは年々、減り続けているのです。アジアゾウは、すでに1995年のときの調べで5万頭弱。おそらく野生は存在しないでしょう。アフリカにはまだ野生のゾウが存在しているのです。

1989年、ワシントン条約により象牙の国際取引が全面禁止に。しかし、その後2度にわたり、アフリカゾウの保護体制が出来ているとされるアフリカ南部4カ国に限り、象牙の輸出が認められたのです。象牙の国際取引は禁止されながらも、このような特例を認めてしまう人間のおろかさ、馬鹿さ加減が悲しい。禁止することで、希少価値が上がり、値段も釣り上がる。そしてさらに乱獲が増える。まさに悪の循環スパイラル。ちなみに、違法取引を行っているとされる国は、ナイジェリア、カメルーン、コンゴ。

クジラにあれほど厳しい規制を強いておきながら、ゾウにはそれほどの規制をかけれない現状。人間の愚かさにはほとほと嫌気が差してしまうのは私だけではないでしょう。政治の面でもクローズアップされているアフリカ。

私たちに何か出来ることはないものでしょうか。

 

 ■□■ ANTENNE □■□

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