神戸御影の東教会で行われました内田樹先生と釈徹宗先生の対談に行ってまいりました。
増築・落慶記念の会が、素敵な教会にて。
牧師の川上盾さんは甲南麻雀連盟のメンバー。対談はのっけから甲南麻雀連盟発足のきっかけから。メンバーにしかわからないジョークも飛び出し、アットホームで和やかな雰囲気。
阪神・淡路震災のとき、地域のコミュニティーがしっかりしていた地域ほど生存者が多かったそうだ。大家族の家や祭りがある地域、教会やお寺がある地区などは、人々が助けあい、瓦礫の中から、近隣の人たちを助け出したという。コミュニティーの在り方、その重要性を説かれておられました。
教育もまた然り。親も先生も同じ価値観や考えを押し付けてくる閉塞間の中、子供たちは教育されていると。そしていつか爆発してしまう。それを食い止めるのは、まったく違った見方や価値観、考え方を説く人(近所のおじさんや親戚のおじさんみたいな)である。その存在が子供たちを救い、正しい方向を見出させると。前田吟が「勉強しなきゃ出世できないよ」と子供を叱ると、その横から、寅さんの渥美清が「勉強なんかどうでもいいんだよ」とむしかえし、風穴を開けるみたいな感じですね(笑い)。ひと昔前には当たり前の光景でしたが。
信者の方、教会関係の人たちに混じって、合気道のお弟子さんたちや大学関連の方々はもちろんのこと、連盟の方々の姿が。江さん、平尾さん、ドクター佐藤さん、ジロー先生のお姿も。
この数日、読売新聞のインタビューに答えられた記事(下の■参照を)が掲載されていて、ご覧になった方も多いと思います。
「不安の時代」にどう向き合うかの内田先生のお答えは「無いものを数えるのでなく、有るものを数え感謝してつかう」ということ。先生は、バブル時代(国中の人たちが投機に浮かれていた)や高度成長期(いつまで続くのか、再び戦争が起こるのではないか)にもみんな不安をかかえていたと。いまほど政治やシステムが安定し、平和で便利な時代はないと。贅沢いっちゃいかんと。すなわちブリコラージュしていくことの大切さを訴えられておられます。ご参照ください。
この土曜日は、内田先生と茂木さんの対談が女学院でおこなわれています。
聴きたかったですが、きっとすぐに本になるでしょうね。
■http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=31481
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=31518
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