湯川カナさんにお願いして引き合わせていただきましたスペイン在住の強力な助っ人、水先案内人、松田さんとホテルでご挨拶。
この方に関しましては、ひとブログ書けてしまうコアなバックボーンをお持ちなので、後日に詳しくご紹介させていただく予定です。
朝9時過ぎのチケットを、ウッチャンがネットにて日本で取ってくれていました。よって、ホテル前から通りに出る。徒歩にて、いざサグラダファミリアへ。
すでにみんなが、ナチュラルハイになっているのが雰囲気で分かる。
幾つかの角を曲がり、歩くこと15分ほど。
ついにその瞬間がやってきた!
サグラダファミリアの遠景。
歩を進めるごとに期待で胸の鼓動が早まるのが分かる。こんな感じは久方ぶりだ。
蒼空にそびえ立つその威風は、他を圧倒する。
オーダーしていた音声ガイドをイヤホンで聴くプレイヤーを身につける。事前に学習してきた日本人、彫刻アーティストの外尾悦郎さんがデザイン・製作された愛徳(蔦・昆虫・子どもたち)の門をくぐり中へ。
その荘厳さに、しばらく息を止めている自分に気づく。360°、首を回して見上げる先に、朝日を通して輝きを放つステンドグラスの様々な色の光線に、しばし時を忘れた。
この直後に、係りの方から帽子を取るようにと注意を受ける。そこで、ここが神聖な祈りを捧げる場所であることを思い出す。すまない。
正面から、右のエレベーターで最上階へ。そこから広がるパノラマは、訪れる者の心を惹きつけ、揺さぶり続ける。
正面からみて右から左へ移動していく訳だが、その通路は、大人がひとりようやく通れる幅しかない。
イタリアのドゥオモやバチカンでの記憶が蘇る。
後半、落ちるようにどこまでも続く螺旋階段。
ナッキャンが殻から飛び出た緑色のサザエの身に見えてしまう。中心の渦は地上まで、いや地獄まで…
この細く、スパイラル急勾配の階段が果てしなく続くのだが、ガウディが表したかったものは、まさに人生なのかもしれない…脚に心地よい疲労を感じつつそんな考えが頭を掠めた途端に足が震えた。
松田さんお薦めの地下の制作現場の展示も素晴らしかった。砂袋をいくつも逆さにぶら下げ、外観をイメージしたという展示。
模型を製作し、それを基に何十年の時を費やし、まだ製作が続くガウディの思想。
感動冷めやらぬまま、近くのカフェに集合してお茶。
心を落ち着かせて午後からの計画をそれぞれに話し合う。点在する公園やサッカースタジアムに向かうグループに松田さんから的確な裏情報をアナウンスしていただいた。
若者たちを送り出してから、松田さんとカフェでしばし歓談。スペインでのリアルな生活、お互い大好きな映画(黒澤からフェリーニ、ゴダール、トリフォー、小津、リュックベッソンまで)や音楽(60〜70年代後期のロック、ウエストコーストやAORなど)の話に花が咲く。
いつのときも音楽はタイムマシン。スウィッチが押され同じ時代、同じ空気を吸って、生き延びてきた者でしか交わしえないエッジな話題が次々に飛び出す。まさに暴走機関車状態である。
サグラダファミリア見学が終わり、旅の目的の半分は終わった感がある。さて、後はどうするか、水先案内人任せでファジーにドライブしようと思う。
続きの午後から夜までは、明日。
日本に帰ってからブログ自体、加筆、校正をしたいと思っております。誤字脱字、不適切な表現をご海容ください。
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◾️サグラダファミリア聖堂 テレ朝特集番組 完成が100年以上早まった理由