朝の空。
ざわざわと揺れる竹林。嵐の予兆。
午後には台風が来るということで、早々とワンコの散歩を終え、ホッと一息していましたら、玄関のチャイムが鳴る。
宅配かしらと、外に出てみますと見覚えのある顔。芦屋のスタッフの横やんが立っている。
「サロンの鍵を貸してください!」と慌てた様子。
聞けば、スタッフの一人がお店の鍵を誤ってふたつ持ち帰り、その子が寝坊して、お店の鍵が開けられないというのです。
時計をみると、開店時間まで30分弱!?急いでキーケースから外した鍵を渡します。家に入り、サロンの責任者に連絡しようと、携帯電話を探しに家の中へ。
携帯電話に7件の着信。散歩のときに、携帯電話を持って出ていたら・・。後で訊けば、なんとか間に合って、お客様にご迷惑をかけずに、ことなきを得ました。よかった!!
そんな事件のあと、この日は仕事があり宝塚のサロンOPERAへ。
ドアを開けて中に入ると、その鍵をふたつ持ち帰ったというスタッフがいるではありませんか?!
私が来て、OPERAが忙しくなるということで、応援に派遣されたということを理解するまで数秒かかりました・・。
若き日の私なら、戸惑い、あるいは興奮してキツイ言葉をはいてしまったかもしれません。が、引きつりながらも、笑顔で事情を確認できるまでに・・。
許容のキャパが、かなり拡大出来た自分を、自分で認識するもう一人の自分をみつけることができた。
長く経営をしていますと、様々なことに遭遇します。
鍵の管理の重さ、自己管理の重要性・・・それよりも大切なこと。
本人も気づかずに発した、何気ない言葉のナイフ(暴力)の切れ味は、ほんとうに恐ろしい。
私自身、スタッフから、心ないひと言を浴びせられることもしばしばあります。
自戒の念も含め、サロンの管理者の子たちには、特にそのことを解っていて欲しいと、切に願う出来ごとでした。
いつも、お読みいただき、ありがとうございます。
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