「夢売るふたり」

男と女の間には、越えるに超えれぬ立ち位置の違いがあるようだ。

 

 

 

愛し合う男女の転落していく様を描いた物語は、星の数ほど。

ただ、そこには抗えない共通の真理が存在する。

互いが、それを十分に相互理解できるならば、おそらく世界はもっと平和になるだろうに。

f:id:autres:20130703214944j:image

忙しく動き回る日々が続いているので、まとめてDVDを借りてきました。そのうちの1本、「夢売るふたり」を鑑賞。

http://youtu.be/o6xZczEHGR4

不慮の火事によって、すべてを失った夫婦が、再起を決意して、同じ目的に向かい、頑張り始めるまではよかった。

ただ、その方法論が、安易に大金を得るという手段に、はまり込んでいったこと。

 

モテない女性に、夢を売るはずが、悪魔に自らの良心を売り渡しはじめる。

f:id:autres:20130703215210j:image

コメディを感じさせるストーリー展開から、中盤過ぎに転落し、壊れていく。この時点で、真の主演が「しっかり者」であったはずの妻、松たか子の方であることを感じさせる、きわどいシーンが続く・・。

女性の本来持っているズルさや、したたかさを存分に表した作品に仕上がっています。怖いくらい・・。もちろん、けなげさや可愛さもですよ。

この作品は、観る側が男か女かで、受け取るものが、変わる気がします。西川美和監督は、「善悪」や「人間心理」や「性」を見事にあぶり出しています。

男性は、つねに「信頼」されることを望み、女性は「理解」されたいと、いつも願い続ける。

 

その狭間には、パックリと開いたブラックホールが存在するのだ。

f:id:autres:20130703215302j:image

結局、共犯であるはずが、牢屋に入れられるのは、人のよさの勝る夫・阿部サダヲで、妻はしたたかに生き抜いているシーンで終わる。コメディの要素をふくみつつ、出所したあと、ふたりが再び結ばれるのかを考えさせられる、ずっしり重い作品です。

やはり、どこまでいっても女の方が強いの・・・か。

◆「夢売るふたり」

f:id:autres:20130703215451j:image:medium

 

■□■芦屋宝塚三田の美容院 ANTENNE (アンテーヌ)□■□

オ・ブリコルール 芦屋 0797 35 1121

オペラ 宝塚南口    0797 71 7747

ピオニ 宝塚山本    0797 80 0030

ジロ  三田        079 559 0500

オートレ山手台     0797 82 0220

http://www.antenne.co.jp