芦屋合気会の門下生であられ、お客様でもおありの陶芸家、田村さんの個展に行かせていただきました。
大阪は、上本町にありますGallery 「楓ギャラリー」で、4/2〜7日までです。たいへん素敵な場所でした。古民家に併設して、モダンな鉄骨の建物が左側に。入口は、昔懐かしい日本家屋の門がまえ。庭と木々が見事です。
田村さまとお嬢さん、そして細いアイアンの足で林立する小さなテーブルの上で、さまざまな形をした陶器が出迎えてくださいました。
田村さんのお話では、十年余り前、「死者のための装身具」の制作を試みていた時、繰り返しの焼成に耐え得る陶という素材でこれを作ることは、死者の火葬に伴いながら遺族との間を往還するものを作ることであると気づかれたそうです。「よりしろ」という言葉が浮上。
もともとは、スピリチュアルなものが依り憑く対象となる物をさす言葉だそうで、この「スピリチュアルなもの」の範囲を無限に拡げ、その依り憑く対象を形にしてみたいと考えられたとのことでした。
深遠な意味を持つ「よりしろ」は、どれも不可思議な形。テクスチャーも、文様を描かれたものや上薬を何度も塗り重ねて焼かれたものなど、独特の風情。自由に抱いてみてくださいとおっしゃるので、胸に抱いてみますと、見た目より軽いウエイト。中は中空になっているそうです。食べ物にヒントを得ているのでは、なんてお話も。
焼き物に、ご興味のおありの方は、ぜひ、お立ち寄りを。
お茶をいただきながら、ご説明に耳を傾けていますと、ちょうど時間。この後、甲南合気会の井上清恵さんが、開かれた合気道道場「清道館」のお披露目に向かわねばなりません。たくさんの方々が、お祝いに馳せ参じておられて、大盛況でした。
この模様は、明日。
◆「とうたす陶房」 http://www.tortoise-tamura.jp/exhibition4.html
■ 田村慶子 陶展5th “よりしろ”
期間:2011年3月29日(火)〜4月3日(日)
会場:楓ギャラリー(大阪市中央区上本町西1-4-20)
出展作品:41点
以前にもご案内しました山本画伯の個展のお知らせを再度。
◆山本浩二展 「老松」
2013年4月8日(月)ー27日(土) 日曜休廊
永井画廊 104-0061東京都中央区銀座4-10-6
tel:03-3547-9930 info@nagai-garou.com
● 8日(月)午後6時ー8時 オープニングパーティ
● 2次会:午後8時15分ー
BARABABAO(バラババオ/イタリア料理)
東京都中央区銀座2-6-5銀座トレシャス 9F(2丁目メルサ真向い)tel: 03-3535-7722
会費:6000円 学生/3000円 *要返事
● 20日(土) 対談 内田樹 x 山本浩二「能・身体・老松」午後6時ー7時半 入場料1500円