ブローの極意

トップの写真は、芦屋のスタッフが、自ら、レフ板を作り、カメラワークに工夫を重ねて、サロン内で撮影したものです。

 

 

プロのカメラマンの力をお借りしていません。来年の干支をイメージ。カラフルな色彩と、絶妙のバランス。モデルは、スタッフの中川。すでに、発送済みですが、年賀状はこれにしたかった。ほんとうに素晴らしい出来上がり。佐竹、松尾、五十嵐、西田、福井、渾身の作品です。

 

 

 

先日、冬のお手入れについて書かせていただきましたが、その後篇を。

 

サロンを出られるときには、担当が全力でブローしますから、キレイな状態ですが、1か月を考えた場合、後の29日は、お客様ご自身でブローされるのです。ご家庭や仕事場でも美しく維持していただくためのノウハウを、僭越ながら書かせていただこうと思います。

 

 

◆まずは、復習から。乾燥する季節には、髪の表面のキューティクルがめくれあがるので、静電気が起こりやすくダメージの原因になります。シャンプー後、タオルで水分を出来るだけ取り、まだ少し濡れている状態で、半ばから毛先にかけてオイルを塗布し、コームやブラシで梳いて、薄く、全体に行き渡らせる。

 

 

◆乾きにくいうなじや耳の後ろを乾かすため、下を向いて、ドライヤーで熱風を根元から毛先へ。次に、頭の天頂部へ風を送り、やはり根元をしっかりとドライ。下を向くと、髪が、上に引っ張られた状態で、毛に立ちあがりがでます。ブローは、根元が1番大切なのです。髪の毛が、倒れてしまっていては、スタイルにならない。

 

 

◆70%〜80%乾いたところで、バサッと今度は上(天井)を向きます。スタイルによって、その際に、分け目をつけたり、前髪を乾かしてフロント部分を作りましょう。

 

 

◆最後に、普段通りの首の位置にして、サイドや表面をドライ。根元から毛先に向けて風を流し、キューティクルを寝かせるようにしてツヤをだします。ボリュームが欲しい個所には、ほぼ乾いたなという段階で、上に持ち上げるようにそっとつかんで起こし、その後、冷風をあてるか、ドライヤーを放して冷やす。冷ました時に、FIXします。これで、ベースは完了。

 

 

◆ワックスなどのセット剤は、指とその間につけて、半ばから毛先を意識して、手を振りながら全体に薄く付けます。ただ毛をつかむだけでは、広く行き渡りません。薄く、まんべんなくが基本。スタイルにもよりますので、担当者にしっかりアドバイスを受けてくださいね。

 

 

前にも書かせていただきましたが、髪の毛がFIX(形づく)のは、濡れているときを100として、乾いた状態を0とすると、最後の5〜0の時の形がFIXします。髪質にもよりますが、85%〜90%乾いてからが、勝負の分かれ目。5〜0のときに、最後に冷風で冷やす。温めて、冷やす。この冷やすが、肝。コツ中のコツです。

 

寒さが厳しくなりますが、お手入れの基本中の基本を正しく覚えれば、怖いものなどありませんよ。

 







 

昨夜も、遅くまで三田のサロンへ。

フナ(船だい)のカットレッスンとマンチェ(中山)の個人面談です。フナは、すごく成長したなと感心しました。シャイなところも、逆に持ち味となってきた気がします。続けて頑張って、早くスタイリストに育ってほしいと。

 

マンチェ・中山には先日、実技試験の合格を出したのですが、面談してたくさんの質問をしました。

アシスタントとしてはベテランでも、スタイリストとしてはまだ1年生、いやヒヨッコです。考え方が、しっかり出来上がり、哲学が染み込まないと、お客様にほんとうの信頼とご支持をいただけません。

 

 

◆いっしょに働いているアシスタントが、お客様にミスをしてしまった際に、いかに行動するのか?(自分以外の子のミスだからと、軽く考えてしまわず、心からお詫びできるのか?その後の行動は?)

 

◆パーマをあてさせていただいた際に、当たりが緩いと気づいた場合、自ら、お客様にお話をしてフォロー(時間があおありなら、その場で当て直したり、急がれている場合、確実に次回、無料で当て直させていただく予約をしていただくことができるか) お客様から、後でクレームのお電話をいただきようではスタイリスト失格です。自分で、それをお客様にお知らせすることが本当につらい。しかし、それができなければ、真の信頼をいただけません。

 

◆バックルームで、若いアシスタントから、悩みを打ち明けられた場合、どうふるまい、どう行動するのか。美容はチームワークですから、自分の判断を越えた悩みの場合、先輩として何をなすべきか。

 

 

これは、一部。パイロットが、フライトシュミレーターで様々な状況(悪天候、ハイジャック、エンジンの故障、病人の発生
などなど)を想定して訓練を繰り返すように、どんな状況下でも、慌てず、的確な行動ができ、一瞬たりとも、ブレないことがスタイリストには求められます。

 

 

すべては、大切な「お客様の髪に全責任を負い、最高の笑顔で、帰っていただける本物の美容師へ」という、心からの願いからです。

 

 

 

 

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