真夏の日差しが戻ってきたお昼時、車を走らせてガーデンズに急ぐ。
お客様に、招待券をいただいたので、無駄にはできない。
滑り込みセーフ。すでに本編前の予告宣伝は始まっていたが。最近の予告編は、どれもうまく作ってありますね。近日ロードショー予定の「アベンジャーズ」とかが特におもしろそうだ。ロバート・ダウニーJr扮するアイアンマンなどのヒーローが勢ぞろいでタッグを組み、悪と立ち向かうらしい。CGがすごいことになっている。
と、今日のお題の映画が始まった。日本テレビ系で、ヒットした「ホタルノヒカリ」の映画化作品である。2007年、10年とTシャツにジャージ姿の綾瀬はるかが、ゴロゴロしながら縁側でビールをグイ飲みする姿に、ご自身もつられてビールを飲み、藤木直人演ずる部長とホタルの恋のゆくえにハラハラドキドキされた方も多いであろう。
すでに結婚の形に行き着いたふたりが、海外へ新婚旅行に向かうという設定。舞台はローマ。
ローマとくれば「ローマの休日」。劇中、いたるところで、似ても似つかぬオードリー・ヘップバーンと綾瀬はるかを、かぶせてくる。綾瀬の役どころは、仕事はできるが、家ではゴロゴロ、掃除をはじめとする家事が一切出来ず、家の中が一番好きという干物女である。対する藤木は、部長職という上司に当たり、ひとまわり年上で頭脳明晰、包容力・経済力ありの役柄。ローマの休日のグレゴリー・ペックとヘップバーンの組み合わせとは、かなり開きがあると思うのだが。
共通点があるとすれば、かたや干物女と王女ですが、家事がどちらも出来ず、世間知らずな点です。が、統計によると女性は、ハンサムで経済力があり、支配的な立場の男性に惹かれ、男性は、若さや美貌を重視する傾向だという。
これって、「マイフェアレディ」や「麗しのサブリナ」や「ノダメ・カンタービレ」にも通じるものがあるなと。昨今、加藤茶さんやラサール石井さんや内田樹先生のような歳の差婚にも肯ける気がします。
映画的には、ホタルの上をいく干物女、松雪泰子が登場してわきを固め、ローマの美しい名所の数々がすばらしい。お決まりの部長とホタルのギャグの掛け合いも見事だ。物語のできすぎ感が気になるのと、松雪の身の上にリアル感がやや足りないかな。それはそれ、元来コメディですから、許せてしまう。
「プリンセス・トヨトミ」でも綾瀬のかなりの天然ではあるが、物事に真剣な姿勢にほれぼれ。ウエディングドレス姿で、ローマ人に囲まれヤスキ節を真剣に踊る姿には、おじさん、惹かれるものがある。ドキューン、ズキューンとホタルのミリキにやられちまいましたね。
ルパン三世「カリオストロの城」がお好きな方には特におススメ。真っ赤な2CV(デゥーシーボーと読みます)で花嫁姿の綾瀬が、ローマの街を疾走しますよ。
◆映画 ホタルノヒカリ (2012)
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