シネマ部にて、久しぶりに映画らしい映画を鑑賞。
M田さんの推薦映画。ありがとうございました。
フランス・ベルギー合作で、リードコピーは「あなたのことが大切で、本当のことが言えなかった」。祖母・母・娘の女系家族の心の葛藤を描いた作品。
ストーリーは単純ですが、旧ソビエト連邦のグルジアを舞台に、経済格差や政治的拘束により、生まれた国を捨て、夢を追いかける、いや、生き甲斐を見出すことの難しい現実が浮き彫りにされています。
医者でさえ他国に不法滞在し、工事現場で働かねばならない現実をベースに、たくましく生き抜く祖母エカ、その娘マリーナ、孫アダのそれぞれの心理描写をまったく自然な演技になかで、収めきった、長編が初めての監督ジュリー・ベルトゥチェリと、エカばあちゃんエステル・ゴランタンの高齢とは思えない自然な演技に拍手を送りたい。
私も、母の介護をさせていただいているので、身につまされることが映像の中にたくさん。血がつながっているがゆえに、素直になれなかったり、様々な感情が渦巻いたりします。そんなしがらみを夢につなげる、最後のエカおばあさんの嘘。それにこたえる孫娘アダ。
シネ部の女性陣の会話を聴くにつれ、ますます女性の方が、男よりはるかに数段たくましいと感じる夜・・でした。
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