「しあわせの在り方」については以前にも書いたが、ブータン在住のTAMAKOさんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/Bhutan_Tamako/20101124 を読んで再度考えてみた。
GDPでなく、GNH(Gross National Happiness:国民総幸福量)を国の指標として掲げる、幸せの国、ブータンのひとは2万円〜3万円の月収にもかかわらず、1万5千円もするブランドもののサングラスを買ってしまったり、収入にそぐわないクルマをもっていたりする人が多いという。それは、外の世界に知識がなく、全体を「知らない」ということから始まっているのだ。
借金することの意味とか、ものの価値とかの知識がないためらしい。自分たちの生活よりも、はるかに便利で快適な暮らしがあると知ったときに、しあわせの国の国民はどうなっていくのだろうか。TAMAKOさんと同様に心配になる。
知識を学ぶこととは別に経験を重ねることで、人は成長するし、全体が分かってくる。どうすれば美味しい晩ご飯が食べれるのかとか、100%の彼氏彼女(たいてい不可能だが)を得られるのかとか、そもそもなんで生まれてきたのかとか。
まわりみんながそうなら、早朝から弓矢を手に狩りに出かけたり、丸焼きのいも虫が夕飯で出てきたり、半裸でペニスケースを誇らしげに身につけなければならなくても、ニコニコ幸せを感じるだろう。自分が生きていることで、家族や仲間が喜んでくれていると思え、信じれるのならば。でも、それはインターネットやTVで、他の世界の知識がないということ前提になるかもしれない。
ブータンの八百屋
幼いころ、父親が飲んで帰り、申し訳ないつもりで買ってきた鮨おりでは、巻き寿司とかっぱ巻きしか食べれなかった。いつか、大人が食べている握り寿司なるものを食べてみたいと願っていた自分がいた。早くいっぱしの大人になって、自由に何でもできるようになりたい。なったらなったで、別のことで頭を抑えられ、新たな限界を知るんだけど。
100円寿司で、思う存分、にぎり鮨が食べられる今となっては、あの頃の憧れの気持ちが、貴重で懐かしい。そりゃ、「銀座久兵衛」や「すきやばし次郎」なんかで死ぬほど、うまい鮨を食べてみたいという欲望はまだ残っているけれどね(笑)。が、それに比べれば、なんと純粋無垢であったことだろう。
知らないでいたことの方が、「知る」ことよりもステキかなと思える年齢なのだなぁ。そしてまた、こんな感情を、いつか懐かしいと感じる自分がいることを今の私は知っているのだ。
□■□ ANTENNE □■□
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