Y売TVのH田様に「僕も今から行くんだ。観に行くといいよ」とお薦めしていただいた映画「オーケストラ！」を鑑賞してきました。
平日の最終。神戸国際松竹にて。観客は私を含め８名。
・ネタバレ注意
■ロシアのボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働く中年男アンドレイ。彼は30年前、この楽団で天才指揮者と持てはやされ活躍していた。しかし、共産主義の当時、国がユダヤ人排斥の政策を強行、ユダヤ系の演奏家たちも例外なく排斥されることにアンドレイらは反旗を翻したことから、解雇の憂き目に遭う。以来、再起の機会を窺いながら、冴えない現状に甘んじていた。そんなある日、パリの劇場から届いた出演依頼のファックスを目にしたアンドレイは、とんでもない考えを思いつく。それは、彼と同様に落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ代表として夢のパリ公演を実現させようという突拍子もない計画だった。
筋だけでも、面白そうでしょう。涙もろい私は、終わりの方で思わず。暗い映画だけの作品かなと心配していましたが、コメディの要素満載で、ロシア語対フランス語、ユダヤ対共産主義、ロシアやフランスのエセ成金とセレブと底辺生活者とのドタバタが物語に笑いのエッジをきかせています。
個人的には、インテリアの趣味に興味惹かれました。フランスの興行主のオフィスやソリストの部屋がお洒落。
クラッシックには明るくない私ですが、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の初めから終わりまでを劇中のカメラで全部を魅せます。バイオリンのソリスト役のメラニー・ロランの演奏とその美貌がすばらしい。
主演はロシアを拠点に活躍するアレクセイ・グシュコフ。共演に「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロラン。監督は「約束の旅路」のラデュ・ミヘイレアニュです。
音楽の趣味は、人それぞれ様々ですが、やはり好きな音楽は自分の一番光り輝く時代を映すんだなと、この作品を観ながら再確認しました。
のだめ最終楽章で、少しがっかり？したあなた。ぜひご覧ください。
かなりうっとり、すっきりできますよ。
■メディア 映画 「オーケストラ！」
上映時間 124分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2010/04/17 
□■□ＡＮＴＥＮＮＥ ＳＵＲ ＶＯＧＵＥ
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