読む時間、村上春樹の短編

ちょっとした仕事の合間に、読書をする。

 

 

近年、ベッドに横になって読むことは少なくなった。
寝ちゃうんだもの。困ったもんだ。

若い頃は、マル三日とか本を読み続けたりしたけどね。そんな時間も、パワーも、今は遠い昔・・。

 

 

 

 

最近は、もっぱら短編集を読んでいる。例えば村上春樹の初期の作品「中国行きのスローボート」や比較的最近の「東京忌憚集」なんかを比較して読むと楽しい。さすがの村上さんも初期のころの文体やテーマのとりかたが初々しい気がする。

このところ、山下達郎や村上春樹など、自分のたどってきた軌跡を振り返る時間が増えた。

いい事なのか、そうでもないのか。

 
勿論、仕事関連の本や、師匠の内田樹先生の本は別で読んでいますよ。

下は、印象に残っていて好きな作品。
今年は、長編が出る。楽しみ。

■ 午後の最後の芝生・・紹介文を要約しました。ネタバレ注意

大学生の「僕」が恋人と別れることがキッカケで、お金も必要以上は要らなくなったため、長く続けた芝刈りのアルバイトを辞めることにして、最後の仕事に赴くというストーリーだが、物語の中心は「僕」が芝刈りのアルバイトと向かい合うやり方と、世界との距離感にあり、最後の仕事のクライアントである大柄な女性の存在がそれを際だたせる。
ここにあるのは濃密な死の匂いであり、すべてが静止した暫定的な世界で「今」を引き延ばし続けるような生きようの可能性を問う試みであると言ってよい。
そしてそれは今日に至るまで村上作品の底流にあり続けている。