目が眩む,ホーチミンの朝

30℃を越えるというのに、乾いた空気がそれを感じさせない。

 

 

ホーチミンの朝は早く、サイゴン川の船から降りてくるバイクやクルマの喧騒で目覚め、ここがアジアであることを思い出させる。

 

大昔、フランスの植民地であった名残がそこかしこに漂い、頬を伝う風さえ異国の匂いを運んでくる。 ホテルはサイゴン川のほとり、ルネサンス・リバーサイド。最上階にプールがあり、そこからの眺めは圧巻だ。建物の中央部分が吹き抜けでかになっており、全部の階の部屋から、見下ろすと目が眩むが、警備がしやすそうで小泉元首相が常宿にされていたのもうなずける。

かっては社会主義の気風で暗さのあった暮らし向きも、カラフルな流行りの服で颯爽と歩いていく若い女性をみれば「自由」という大きな波に、その増殖を止めることはできないようだ。

ミトーの田舎町へのメコン河クルーズを終え、うちのスタッフたちはいよいよ本領発揮。それぞれに排気ガスとクラクションと喧騒の街へ繰り出していく。

次の角を曲がれば、何かが待ってるかもしれない。そんな衝動に突き動かされて足を早める。

焦らずともよい。なにも変わりはしないから。
変化は君たちの中で起こる。

 

 

彼らの「チェンジ」を見てやってくださいね。