映画の世界で「ヒーロー」っていうのはたくさんいるけれど、リアリティがあり人間味やユーモアがあって、ムチャ強くて型破りな硬派というと「荒野の用心棒」のクリント・イースト・ウッド。
日本でなら「椿三十郎」「用心棒」の三船敏郎だろう。
あのニヒルで、天衣無縫な姿を見たくなり、TUTAYAで「椿三十郎」を借りてきて鑑賞。やっぱりかっこいい!
敵役の仲代達也もいいけどね。
最後の二人の決闘シーンは、残酷だけど、それまでのチャンバラ映画と一線を画す黒澤映画の真骨頂。歴史に残る名シーンとなった。
表題のセリフもそうだけど、「俺は鞘に入っていないむき身の刀だ」「こいつは(仲代をさして)俺にそっくりだ」そう言って渋い顔をする。引き留めようとする加山雄三や平田昭彦 や田中邦衛を追い返す。
そしてひとり去っていく後ろ姿。 しびれる。
近年、織田祐二でリメイクされたようであるが、三船の魅力には到底かなわないだろう。人を食ったあのキャラは、三船にしか出せない。
もう一人、超かっこいいヒーローがいるけどまた後日。
「眠狂四郎」の市川雷蔵。
ステキ。