バリ時間 その1

みなさま、そしてスタッフのみんな、夏休み、ありがとうございました!

再度、バリの地に足を踏み入れてきました。

 

 

現地の暁子さん、エピさんの計らいで現地の方が生活に使われている市場やお店を探索。生活に密着してレポートさせていただきます。

まずはデンパサールの市場へ。
ひっきりなしに通るバイクの隙をぬって、通りを渡ったらそこは戦後間もない日本という感じ。

額に皺をたくわえた、おじいやおばあが地べたに座り込み、そこら中で露店を広げています。わけのわからない木彫りの人形を売るおじさんや色とりどりの穀物を並べるおかあさん。その傍らには、無邪気に遊ぶ子供達。

うるさく付きまとう物売りを無視しながら、市場の奥深くへ。
鼻が捻じ曲がりそうな腐臭。腐った魚や野菜、首を落とされた鶏の内臓、それらが交じり合ってすごい臭いがするんです。(お食事中の方、すみません)
気分が悪くなって、早くその場を立ち去りたい衝動に。いや、せっかくつれてきてもらったのだから、しっかり見届けなくては・・・。

そんな葛藤を感じながらも、その反面、過酷な環境の中で生きぬいていかねばならない現地の人々の生命力に心打たれました。
無農薬、有機で育った野菜や地面を走り回り育った鶏を安心して食べれることを思うと複雑です。

宿泊したリゾート・ビラの中にいったん入ってしまえばそこには町の喧騒はありません。屈強なガードマンに守られた世界。一つ一つ隔離されたコテージの周りは花だらけ。

山鳩や見知らぬ鳥達の鳴き声、風が庭の熱帯植物達を揺らす音、どこからか流れてくるガムランの響き。プライベートのプールにつかり、空を見上げるとカイト(凧)がたくさん飛んでいます。バリ時間とでも表現したらよいのでしょうか。時間はひたすら、ゆったりと流れていきます。

二極化が叫ばれて、久しいですがわれわれ日本人は、まだまだ幸せです。あふれる食べ物や衣類、安全な水、すべてを満たしてくれる電気、求めればすぐに開かれる情報。

我々が遠い昔に忘れてしまった美徳である「清貧」という精神。
それを今一度、思いださねばならない時期に来ているのでは。