さて、前回の続きである。
【ボルシチとピロシキ】
アメリカ・サンノゼ在住のH門さまのお話。
ロシアからドイツあたりをぐるっと一人旅されてきたそう。
英語は自在にあやつれるとはいえ、たったひとりでヨーロッパをまわれるあたり、只者ではないのにはお気づきでしょう。アメリカ留学を志す若者を、現地でホストファミリィーに斡旋し、世話をする会社を経営されている。
ちなみに、ご主人はアメリカ人。
来られるたびに、カットをしながら独特の世界観、それまでの苦労話などを聞かせていただいているんです。
ロシアでまず驚いたのは、物価の高さ。
食事など日本料理、イタリアンなどなんでもあるがどれも高価。コーヒーなど空港で飲むと1杯¥1000もしたそうです。
水質の悪さも。ホテルでバスタブにお湯を張ったら、紅茶の色。浸かれなかったそう。後日、友人の計らいでモスクワのアメリカ大使館に宿泊した際、そこの水は無色透明だったのだそう。フィルターをかけているのか。その点、日本は水だけは豊富にある。感謝しないと。
ソビエト時代の栄華を伝える 〜ホテル・ソヴィエツキー〜
そして、住宅事情の悪さ。
昔、日本人もウサギ小屋に住んでいると言われたもんですが、それどころでないと。2DK、二部屋に二家族(10人前後)が一緒に暮らすなんて当たり前だそう。団地のようなところにひしめき合って暮らしているだそう。
中国辺境のロシアの女性は続々と中国人と結婚しているらしい。
ロシアの男性は、昼間からウオッカを飲み、暴力をふるい、働かない人が多いのがその原因。中国人は、まだ良く働き、奥さんを大事にするらしい。中国に限らず、実質の国境がなくなりつつあるわけだ。島国日本では考えられないが。
最後に「クーリエ・ジャポン」からロシアのレストラン事情を。
ロシアでは空前の日本食ブーム。知ってました?
ロシア人は日本びいきらしいんです。ロシア市内いたるところで、「スシ、サシミ」がメニューに並ぶロシア人経営のレストランがあるそう。けっして、「寿司、刺身」ではないそうで、かなり勘違いの料理も多いそうである。
日本企業はロシアへの進出に大きく出遅れているんだって。
ロシア人が、勝手に日本料理を真似て、レストランで出している店がすごく多い。夢をもって、ロシアでスシバーをやるのは、難しくなってるということ。
「本物」をやれば、まだまだチャンスはありそうなんですが。(現地で、和食レストランをされている方のインタビュー: http://tumjpn.blog48.fc2.com/blog-category-15.html)
お国事情を考えるとねー。
日ごろ、当たり前のように思っているライフライン(水道、電気、ガスなど)を思うと日本はすばらしい国。感謝して大切にしていかなくちゃ。
タバコのポイ捨てなんかしたらバチがあたるよね!