かなりのヒットと聞いて、これは観ておこうと最終9時半のレイトショーにギリギリで滑り込んだガーデンズ・TOHOシネマズ。
予想に反して客数は、ガラガラで20〜30名ほど。
さて、新海誠監督の実力やいかに。
まず、絵が素晴らしい。「まだ、すべてを知らない」ことのワクワク感。若き日の光輝く生活の機微を余すところなく表現。
画面のカット割と速さ、カメラワークの旨さが光る。このあたりは、細田守監督の「サマーウォーズ」を彷彿とさせる仕上がり。あとはストーリーだが…
男女が入れ替わる大林宣彦「転校生」パターンや、それが過去と未来で交差する「イルマーレ」パターンとは違う新たなパターンを模索している。が、後半最後の落とし所に問題ありという感想・・。
ここからはネタバレ注意！(ご覧になる予定の方はお控えを)
過去に遡り、現在や未来が変わってしまうという掟破りが、しっくりこないのは私だけではないだろう。
しかし、田舎と大都会の生活の対比や、お祖母さんの組紐に代表される物語の伏線の張り方は一見の価値ありだと。
ややご都合主義なエンディングさえ気にしなければ、かなりオススメの一本です。
淡い青春時代のほろ苦い恋心を思い出しつつ、秋の夜をお過ごしになられるのも一興かと。
いつも、お読みくださいまして、ありがとうございます！
