月曜日、県立西宮病院で大腸検査でした。
好きなものを、自由に食べれるありがたみを改めて実感。飽食の現代において、食べることの意味を真剣に考えなければと思います。
NYの話題は、ひとまずひと休みして映画のお話を。
先日、観たかった作品を西宮ガーデンズの東宝シネマでようやく観れました。
アカデミー賞2部門受賞作品「Dream」です。
公民権運動が巻き起こる60年代のNASAが舞台。アメリカとソ連が、有人飛行で宇宙にどちらが早く飛び出すかを競っていた、そんな時代。
なのにこれほど明るく、力強く、軽快なドラマが織り成されていくとは想像もしませんでした。
スピード感のあるストーリー展開、その演出手腕もさることながら、キャストやスタッフが、ときにアイロニーや笑いをちりばめつつ、細部に至るまで絶妙な感性を注ぎ込んでいる。
まるでNASAのロケット開発のようなダイナミズムでこのヒューマンドラマを空高く打ち上げていきます。
聡明なヒロイン3人がそれぞれの希有で数奇な人生を一直線に歩み続けるたくましさ。
上司役であるケビン・コスナーが魅せる、卓越した正義感と存在感。
黒人差別は残していても、彼女たちが解き明かした計算式は差別されない実力主義のUSA。
音楽担当のファレル・ウィリアムズが紡ぎだした極上のメロディラインにのって。
すべてが絶妙なバランスとタイミングで、観ているものの心を引き込み、わしづかみにします。
ちなみにエンドロール間近に出てきますが、主人公3人の実在の人物が活躍した時代はバラバラ。
それにNASA施設内には60年代の時点で人種差別的な要素は撤廃され、人種間を超えて宇宙開発を目指そうとする気風がみなぎっていたということです。
でもそんなことは、些細なことと思えてしまう仕上がり。
仕事がうまくいかず悩んでいるそこのあなた。問題解決への漲るパワーと諦めないことの大切さを注ぎ込んでもらってください。
原作本では、3人のその後の人生などにも言及しているので、興味ある方はぜひ紐解いてみてください。
いつも、お読みいただき感謝しています。