パリの鰻屋

快晴の空に映える淡いピンク。
残り桜の夙川中流です。

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日曜、数ヶ月の海外出張から戻られ、芦屋のお店に来ていただいたSさま。
長旅の疲れが残るなか、ありがとうございました。

Sさまは、大学の先生がご職業。奥さまがモロッコの方。私と同門で、凱風館で合気道もなさっておられます。パリでシンポジウムをされてこられたとかで、単身2ヶ月弱フランス暮らし。さぞかし日本食が恋しいでしょうとお尋ねしますと、早速、帰国して鰻を食べてこられたとのこと。成田か関空あたりで食べられたのか詳細は聞き忘れましたが・・。

お鮨よりがお好きだとおっしゃっるSさま。パリ滞在中も2回、鰻屋へ行かれたとのこと。とはいえ、海外のこと。きっと中国人経営のエセ鰻屋なのかなと思って、「海外だし、あまり美味しくない鰻でしたでしょう?」とお尋ねしますと「いえ、まあ美味しいですよ。でも、真空パックで日本から送られたものでしょうけど」とおっしゃっる。

どんなお店かとお尋ねすると、な、なんと、あの「野田岩」だった。

http://www.nodaiwa.co.jp/index2.html

http://www.nodaiwa.co.jp/omise.html

野田岩」は、パリにもお店があるんだ?!

http://www.nodaiwa.com/en/

さすが、日本有数の鰻屋だと驚いた次第です。

最近、グルメの師匠である長谷川さまのお話では、いまの当主・5代目は80歳を超えてなお、焼き場に立たれる生粋の職人。ワインが大好きだそうで、早い時期からフランス進出を考えておられたようです。

もう少し鰻のお話しを。

月曜日、税理士さんのところへ伺い、その帰りにWEBでお世話になっているKさんと打ち合わせ。お昼時で、食べたいものを訊かれ、「うなぎ!」と答えると、彼がスマホで調べてくださいました。これが偶然にも、30mほど離れた谷町筋沿いのすぐ近くに鰻屋があったのです。

伊賀喜

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/osaka/A2701/A270104/27011949/top_amp/

2時近くでしたので、恐る恐る扉を開けるとノーゲスト。大丈夫ですと女性の店員の方が対応してくださり席に。貸切状態です。

お昼のメニューは、うな丼、上うな丼、うな重、特上うな重。迷わず「上うな丼」と肝吸いをオーダー。

店員のかたが、「ご飯大盛りにしときますね」とおっしゃる。「普通くらいで大丈夫ですよ」とお答えすると「じゃあ、少し大盛りで」とのご返答。待つこと10分、出てきたのがこれ。

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蒸しが入っているのかな。関東風の焼きかたかなと(後で調べると焼きのみの関西風でした)。ふっくらとして、なかなかのお味。鰻も肉厚で鹿児島産だそう。肝吸いもクリアで美味しい。なによりご飯の米が一粒、ひと粒立っている。底に甘だれがしっかり。ふぅ〜、満腹です。

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大阪の天満橋で頑張っておられる鰻屋さんと、パリの街で日本の味を伝える老舗。

鰻という日本の誇るべき食文化。

鰻の希少性を鑑みるに、食べられるときに食べておくべしと。

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