うだる京都、「百練床の会」へ

師匠の内田先生のお兄さまが急逝された。

享年御年68歳。心よりご冥福をお祈りいたします。それ以前に予定されていた「百練床の会」を中止にするとのメールの後に、さらに内田先生からメールがあったとのお知らせ。

「百練の会はみんなも楽しみにしているので、
ぜひ開催してください。葬儀は来週になりましたので、
ぼくたちも参加して、兄の供養のために愉快な席に
したいと思います。ぜひそうしてください。」

内田先生の肉声をお聞きになられたことがおありの方はご存知でしょう。高いトーンの独特の声。お兄さまに直接お会いしたことはありませんが、先生のブログにはたびたびご登場。「にいちゃん」と記述される、東京弁で、親しみを込めた言葉の響きが大好きでした。

この日、予約も入っておらず予定も無かったので、幹事の神吉さんに連絡させていただき、急遽参加させていただきました。

ハイシーズンの京都での床。時間が限られているとのことで時間厳守。お盆で道が混んでいることを鑑みて、阪急電車。地下の四条河原町の駅から表に出ると、案の定、うだるような暑さ。観光や休日を楽しむ人々の群れを避けつつ、高瀬川沿いをてくてくと歩き始める。

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かなり早めに到着して、あたりを散策。

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鴨川の岸辺にはたくさんの人。すれ違う外国人の観光客。雑誌Meetsのブログで有名なバッキー井上さんのお店は、京都歌舞の建物の隣にあります。http://www.pontocho-hyakuren.com

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表で、建築家であり、凱風館・合気道でお世話になっています光嶋ご夫妻と愛娘結衣ちゃんと遭遇。靴を脱いで鴨川辺りに張り出した床のテーブル席に付かせていただく。

 

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江さん、青山さん、仲野先生ご夫妻、西さんご夫婦、飯田先生と次々に、内田先生縁の方々がお見えになる。おお、懐かしい長光くんや鈴木さんご夫妻の顔も見える。

内田先生とワッシーこと哲学者、鷲田先生が朝日新聞社の方々を引き連れてお越しになられ、宴が始る。乾杯のあと、それぞれのテーブルで川が盛り上がる。小さな子供たちを連れたご夫婦が数組あり、子供たちの元気な歓声が鳴り響く。内田ゼミが始った十数年前より、脈々と受け継がれし歴史を辿る。

 

明るいうちに集合写真。

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赤こんにゃくの煮付け、鮎の塩焼き、サラダ、ステーキ、イベリコ豚のロースト、イチジクのデザート。美味しくいただきました。

空に雲がかかり、雨男の異名をとられる内田先生の会ですから、雨が心配されましたが大丈夫でした。夕刻にかけて風が吹き渡り、月も出た。

鷲田先生と内田先生のご挨拶があり、いつになく、幾ばくかの寂しさを讃えた内田先生の声と表情に、グッとくるものがありました。

みなさんは、二次会に。

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私は、次の日が日曜日で仕事ですので足早に退散。

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先斗町、四条河原町の夜空に、お盆初日を思い出し心のなかで手を合わせました。

いつも、お読みいただき感謝しています。