「オデッセイ」MX4Dで火星サバイバル体験

不毛の火星にたった1人、水も食料も31日分しかなく、次のロケットの到着は4年後という状況に置かれたら・・あなたならどうしますか?

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未開の離れ小島のロビンソン・クルーソーならぬ、火星に取り残された宇宙飛行士のSFサバイバル「オデッセイ」をMX4Dで鑑賞しました。

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監督は、「ブレードランナー」のリドリー・スコット。主演は、「グッドウィルハンティング」のマット・デイモン。脇を囲む俳優陣も、個性派ぞろい。

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宇宙飛行士である明晰な頭脳、専門である植物学、そして天性のユーモアと不屈の精神力で、絶体絶命の状況を克服していくプロセスは、140分の長尺を感じさせません。

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テルマ・ヒューストンの「ドント・リーブ・ミー」、グロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル」、デヴィット・ボウイの「スターマン」などなど、劇中、女性船長の趣味として流れる涙ものの70年代や80年代のヒット曲のBGMの選曲が素晴らしくて、絶望的な状況にも、一筋の光を感じさせるスパイスになっています。

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火星のフルスクリーンを最大に生かした引きでのローバーが平原を行くシーンは感動もの。
地球で懸命に救助を敢行するナサの奮闘ぶりや、結果的に主人公を置き去りしてしまったクルーの献身的な自己犠牲など観どころも満載。

アクシデントに泣くナサに援助を申し出る国が、ロシアでなく、日本でもなく中国になっている!?これは、ちょっとショッキング。経済力は、ハリウッドさえも簡単に動かしてしまうのですね。

MX4Dは初体験でした。

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場面に合わせて、突然、椅子が傾いたり、激しく揺れるのをはじめとして、3Dの視覚効果として光や匂いの付いた風が、足元や顔に容赦なく吹き付けられます。想像していた以上に刺激的な体験でした。値段は少しお高めですが。この作品においては、MX4Dでの鑑賞は十分オススメできると思います。

見知らぬ土地の映画館、最終のレイトショーを選んで一人で鑑賞されてはいかがでしょう?主人公の気持ちに、少しでも近づくために・・。

いつも、お読みいただき感謝しています。