ユーミンがでているラガービールのCMは、ビールと同じで淡く、ほろ苦い。
高校生のころ、仲間6名で神戸の文化ホールへコンサートにいった。
当時、大好きであったユーミンの。
美術部部長であったFくんの企画で、音楽好きが集まったのだが、その6名の中に、少し気になっていたMさんがいっしょでね。
クラスの中でも背中の中ほどまでのワンレングス、ロングヘアの彼女の背中を見るともなしに追いかけていたっけ。
初めてのユーミンのコンサートもだけど、その偶然にドキドキしていたのを今もハッキリと思い出す。
「悲しいことがあると、ひらく皮の表紙・・・
・・・ あなたは私の青春そのもの」
卒業写真をはじめ、数々の名曲を生で聴けて、大満足のエンディング。
最高だった。
興奮さめやらぬうち、終了して帰る段になったのだが、メンバーが一人足りない。
Mさんがいないのだ。
トイレかなんかだろうと待つこと10分ほど。
残りの5名で、手分けして探そうということになったとき、突然彼女が現れた。
「ユーミンに会ってきたの」
その言葉に一同、唖然とした。
ひとりで楽屋に行き、コンサートのスタッフに会いたいと申し出ると、楽屋に入れて会わせてくれたというのだ。今なら絶対にありえないことだけど、アルバム「コバルト・アワー」をだしてメジャーになる寸前のその当時は考えられなくもない。
なんたる強運。
その度胸と行動力に、すっかり参っちまった!
■そのときのユーミンのバックバンドのティン・パン・アレーが、くしくも一堂に会したCMがいまTVでもオンエアー中です。
以下のURLにアクセスして、リハーサルメイキング編3分47秒編をぜひごらんください 。あのときのあなたがそこにいるかもしれません。
http://www.kirin.co.jp/brands/RL/cm/index.html
えっ、その後?!
もちろん、「海を見ていた午後」の歌詞そのままに、泡のようにね。
したたかふられてさぁ!!
【ティン・パン・アレー(バンド名)は、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆(、後に佐藤博 (ミュージシャン))からなる音楽ユニット。バンド名の由来は、アメリカのティン・パン・アレーに細野の好きなアーティストが多く活躍していた事から。
オリジナルとしては、『キャラメルママ』(1975年)と『TIN PAN ALLEY 2』(1977年)の2枚のアルバムを発表した。】