しあわせのお裾分けを

月曜日、いまにも降り出しそうな曇り空で心配していましたが、海に向ってポートアイランドに近づくにつれ、雲のまにまに青空が見え始める。

神戸空港を過ぎて、長い長いワインディングロードの端に赤い屋根が視界に入った。

南の島のヴィラのような外観の「ラヴィマーナ神戸」。

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アロハシャツに身を包んだスタッフに案内されて、駐車場から直結のエントランスを入ると、白と焦げ茶のシックなインテリアの向こうにガラス張りのチャペルが。

降り注ぐ自然光のなか、緊張して上半身硬直のまま、バージンロードをひとり進むヒゲの男性。

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白と紺のコントラストが美しいジャケットに身を包んだ、宝塚山本ピオニーのウッチャンこと内山店長だ。

お相手は、サロンスタッフのアライガールやウェッキーと同期入社で元社員のノトちゃん。

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ショートヘアが似合う、元気いっぱいの彼女は今、アイリストとしてまつげエクステのサロン店長で頑張っている。
美男美女のふたりである。

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指輪の交換のあと、列席者の前での人前結婚式で、声高々に誓いの言葉を述べたウッチャンの真剣な横顔がまぶしい。こんなにデレデレのウッチャンの顔は、久しぶり見た。

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式場内は、起伏に富んだ造りになっており、このころには太陽の日差しが降り注いで、まさしく南の楽園に来たようだ。

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ウッチャンから、みなさまへのご挨拶のあと、すぐに私のスピーチがまわってくる。

師匠・内田樹先生の著書「困難な結婚」より「病める時も、貧しき時も、お互いを想い、助け合うセイフティネットである結婚は、互いの尊敬さえあれば、どんな苦難も乗り越えられる」という内容で、長くならないようにと心がけた。

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新婦が、お勤めの会社社長のご挨拶と乾杯のご発声、巨大スクリーン動画による、ふたりの紹介、新婦のご親友による心温まるスピーチ、ケーキ入刀とファーストバイト(新郎のヒゲについたクリームを、かいがいしく新婦が拭き取るシーンがステキでした)、新婦のお父様とそのお仲間(沖縄三味線とギターx2)による唄と演奏(楽曲は「海の声」熱唱)、キャンドルサービスと続く。

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料理も、トロピカルを意識したであろう、色とりどりにデコレートされた一皿、一皿がどれも素晴らしかった。目に鮮やかなソースに彩られし、メインのステーキが柔らかくてジューシー。黄色のソースはパンプキンで、甘いソースが印象的でした。スタッフの方々のサービスも、きびきびと好感が持てる。

最後に、ご両親へ宛てた手紙を、それぞれに読み上げるウッチャンとノトちゃん。

新婦は、幼いころから海が大好きで、サーフィンに連れて行ってくれた大好きなお父さんと、厳しくも優しく育ててくださったお母さんへの感謝。
新郎は、若い頃、やんちゃをして迷惑をかけたご両親への謝罪と感謝。おふたりに長生きをして欲しいという願い。

歳を取ったせいか、思わず目頭が熱くなった。

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全面に、温かさと愛が溢れた素晴らしいお式でした。
うっちゃん、幸せ者だ。

ノトちゃん、アイデアマンで心優しいウッチャンではありますが、気難しいところもありで、そのあたりをうまく操縦してあげてね。

ウッチャン、こんなに若くて美人の奥さんを娶ったのだから、責任重大だ。最近は、丸くなって柔和な大人の男になってきた。
応援するので、がんばって素晴らしい家庭を!

末永くお幸せに。

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