ピンチは教訓の宝庫と思いたい

人生は長い。山の時もあれば、谷の時もある。

なかなか難しいけれど、ピンチというか、弱い立場になった時は、そのことに感謝しなければなりません。そんな立場にならない限り、学ぶことのできない貴重な教訓があるからです。その教訓は私たちの目を開き、心の琴線に触れます。

慢心して、山の上で、すべてが見渡せている錯覚に陥り、現状に満足している時は、立ち止って物事に疑問を投げかけることがありません。近くのもさえ見えていない。

事態が悪化しているような気がする時は、自己を省(かえり)みざるを得なくなります。その過程で、私たちは発見をします。その発見は後に値段がつけられないほど貴重な価値を持つようになるはずです。

 

日本は、未曾有の天変地異や、人為的ミスなどに直面し、この一年でかなりの復興を実現したが、いまだ発見すらされておられない、ゆくへ不明者も数千人単位で存在します。東日本の復興、原発の代替エネルギーの開発や、経済の復興、とくに消費税を含めた抜本的な構造の改革など問題は山積み。

一年は早かった気もするが、これほど春が待ち遠しい冬もなかった。ホイットニーの詩ではないが、ようやく春が来た。

合掌。