昼間のデパートに見え隠れするもの

照りつける、容赦なさすぎの日差し。さけて通りたいが、真上の太陽に逃げ場なし。

日曜日、芦屋のサロン近くのお店はみな、お休み。混んでいるカフェは苦手なおひとり様。

てくてく歩いて芦屋大丸まで。汗を拭きつつ、たどり着いたそこは、まさにパラダイス。

キンキンに冷えている。特設したコーナーで美味しそうなワラビ餅が山積みだ。

冷たいスウィーツが、デザインと色彩のパッケージを。パーラーでは、スイカや桃や葡萄が、誇らしげにその糖度を競う。

「sale」の文字が踊り、夏物の衣服が、New arrivalの秋物たちを羨ましげに眺めているウィンドウ。

世界第三位に格下げになったとはいえ、物の種類と品揃え、そのバリエーションはさすが、経済大国日本といわざるを得ない。そのコンテンツが、便利と豊かの間を行き来して、ふれ幅がでかいほど、日本にはアドバンテージが高いのだけれど、現実は真逆。

地下のスーパーのレジに、ええ歳のおじさんが、弁当ひとつだけで並ぶ訳にもいかず、いらんもんをカゴに入れてしまう。Oh, my god!高い昼食である。

まだまだ、修行が足りないことを棚にあげて、日本人であることのありがたさを知る、厳しい夏。