一気に歩幅を広げて、秋へと向う京都。
平安神宮を横に眺めつつ、京都市美術館へ。
すでに外の広場まで行列ができていて、人気の高さがうかがえます。
人気の中心はヨハネス・フェルメールの「天文学者」でしょう。
チケットを持参していたので(H田さま、ありがとうございます!)、比較的スムースに入場。
巨大な天文学者が佇む入り口近くは、人で溢れてます。
入場後、ゾロゾロと行列は進み、絵画の全景をなかなか見れない。それくらいの混雑。
ルネッサンス期の絵画を中心に、「労働と日々」、「日常生活の寓意」、「雅なる情景ー日常生活における恋愛遊戯」、「日常生活における自然」、「室内の女性」、「アトリエの芸術家」の5章で構成され、日常を描いた、親しみやすい風俗画が多数展示されていました。
フェルメールの「天文学者」には、その空間描写の素晴らしさに感動。当時の天才芸術家たちのテーマの取り方、卓越した遠近感と構図の巧みさに驚きました。
マルタン・ドロリングの「台所の情景」のように、まるで写真かと目を疑う作品多数。
当時の作家たちの手先の繊細さ、視力の良さには驚くばかり。光と影。その場の匂いや空気感まで伝わる気がします。
まさに、美は細部に宿る。
他にも、女性の日常を描いたものが多く、ティツィアーノの「鏡の前の女」や、ニコラ・レニエ「女占い師」などが印象に残りました。
フェルメールは、ルーブルにも2点しか存在せず、日本初お目見え。
9月27日(日)までです。この機会に、ぜひ。
いつも、お立ち寄りいただき感謝しています。