昭和を舞台とした映画を観るとライフスタイルの変化が鮮明にわかります。
小津作品もですが、山田洋次監督の「小さいおうち」に出てくる昭和、山の手のちょっといい暮らしを観て思うことは、普段からキチンとしてハレの日を当たり前のように保っていること。
『小さいおうち』予告編
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出かけるときは、スーツや着物を着て、公共の場で人前に出るときは着飾るという事が当たり前であった時代。
今の時代、個人レベルではファッションの好みは多種多様。
高級ブランドが以前のようには売れなくなり、H&Mやユニクロみたいなカジュアルでファーストなファッションが、普段着の主流になった。
セレブ方々は別にして、庶民レベルでは外見ではなく、中味を問われる時代になったということでしょうか。一点豪華主義なファッションが、もてはやされる時代でもなくなった。
心の豊かは、普段の生活を贅沢というのではなく、「日常を大切にすること」に変化しているように思います。
食も同じ。
高級なレストランで、美食なメニュー、高級なワインを空けるではなく、新鮮で、出所のはっきりした安心安全な食材を料理して、でき立てを家族といただくことの方が、はるかに美味しく、ヘルシーだということを誰もが感じている。
テレビのグルメ番組で紹介されているお店を追いかけている人たちも、心の奥底では「ほんとうの豊か」に気づいておられるように思うのです。
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