茶葉の効能 神戸住吉「茶芸館 甜 (てん)」

全国で一番、平均寿命が長い都道府県をご存知でしょうか? 

 

先日の長崎巡礼で、お知り合いになりました野元さんから、たくさん野菜や貴重な蜂蜜が送られてきました。

養蜂家であり、有機の自然農法で野菜を作っておられ、なおかつ郵便局にお勤めというたいへん個性的で、興味深い方です。野元さんこと、のもっちゃんのお話は、後日、詳しく。

お言伝があり、お届け物を湯川さんに届けるついでに、ランチをという運びになりました。これに、行政書士のK浦さんも合流。

湯川さん、ご推薦の住吉にあります中国茶葉と飲茶のお店、「茶芸館 甜 (てん)」さんにお邪魔させていただきました。

 

 

御影、住吉あたりは奥が深い。様々な分野でがんばっておられる方々が、お店を出されておられます。

訪れた、このお店の特色は、何といっても、ご主人の宮田さんが台湾で自ら学び、広めていきたいと、がんばっておられる「お茶」の技術。

今年の2月、社員旅行で行かせていただきました台湾で、やはりお茶の勉強会を受講しました。

 

http://blog.goo.ne.jp/antenne_navi/e/d2f6bf497291b9efb3f00d7481f13a35

 

お茶の世界は、本当に奥が深い。煎れ方、茶器の使い方もさることながら、茶葉の質が大切だそうです。

 

飲まれるお客様の気分に合わせて、茶葉を選んでくださいます。この日のご推薦茶葉は、「木柵鉄観音」と「梨山高山茶」。

前者は、烏龍茶のなかの最高峰で台湾北部、樟湖山栽培のもので、香ばしさが特徴。

高山茶の方は、標高1500〜2600mの台湾中央山脈の梨山に点在する茶畑で栽培され、生産量の少なさから、やはり貴重な茶葉。上品な香りと味わいが特徴だそうです。

 

その出処を最大限に生かして、香りや効能を、もっと楽しんで欲しいという想いが、その話ぶりや表情に満ち満ちています。薬膳としての、茶の効用には、計り知れないものがある。お茶の消費量が一番多い静岡県の方々の平均寿命が、日本一であることが、何よりの証明かと。

一番茶を煎れてきてくださり、お湯を足しての二番茶、三番茶の煎れ方を教えてくださいます。

やはり、香りが格段に違う。「湿度が高い日で、それほど香りがたたないです」というお話でしたが、それでも・・。

 

 

飲茶も、手間暇をかけ、丁寧に作られたことが、皮の部分の一口でわかります。味付けがしてあり、なにもつけずに食べてくださいとのこと。

蒸篭で、蒸したての小籠包、海老餃子、肉とヒジキの焼売。

透けて見えそうに薄く柔らかい皮。溢れだす肉汁。

どれも、上品でクリアなお味。出汁の質が、素晴らしい。

 

 

 

 

後で、お聞きしましたら、干し椎茸や野菜からだした旨味が凝縮されたお出汁だそうです。

クリアさは、そのあたりから。

 

 

 

 

 

こちらは、春巻きとゴマ団子、かぼちゃの種とサンザシ。

油が新しく、爽やかな後味。団子の餡は、柚子風味の白あん。

 

肉まん。添加物などを使わず、具と豚肉のみの餡は中で縮んでしまうそうです。あつあつだ。

 

 

 

メインは、蓮の葉包みご飯、中華粥、汁そばの3つから選ぶかたち。

全員、湯川さんお薦めの汁そばに。これが、素晴らしく深いお味。

卵の練り込まれし麺は、細みのちぢれ麺。

 

 

 

具は焦しネギ油と生姜のみ。スープのクリアさと油のバランスが絶妙。これには、K浦さんもうなずくことしきり。

全員、スープまでしっかり飲み干しました。

 

デザートの、クルミ豆腐。ほんのり甘く、やさしい。

 

 

 

 

最後に、貴重な紅茶の茶葉の味見をさせていただきました。

 

 

 

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香りの高貴さは、言葉がみつかりません。

 

 

料理の一つ一つに細やかな思いを感じる美味しさ。

でも、一番美味しいのは、一心不乱に説明をされるご主人、宮田さんのお話かもしれません。


 

 

 

◆茶芸館 甜 (てん)

 

 

 

ジャンル

中国茶専門店、飲茶・点心、中華粥

TEL・予約

078-857-1867

 

予約可

住所

兵庫県神戸市東灘区住吉東町4-6-16 りりぱっとはうす

 

★現在、ランチとティータイムのみの営業だそうです。お間違えなきよう。