揺れましたね。
思わず目覚めた。あの忌まわしい記憶が、頭をかすめましたが、大震災ほどでなくて不幸中の幸いでした。列車のダイヤが、かなり乱れたけれど。皆さんは、大丈夫でしたか。
最近、中華のことばかり書いているからでしょう、「こんなお店もあるが、どうじゃ!」と挑戦状を叩き付けられ、向かった先は苦楽園。
サロンのゲスト、A木さんとSさんが、ご推薦の「欽水」さんにお邪魔しました。
このお店の売りは、素材本来の味を大切にし、油を使わずスープで炒めるという独自の調理法だそう。その季節・旬の国産野菜をふんだんに使用し、時代に見合った新しい中国料理の開発に常日頃より余念がないそうです。
広東料理だけにとどまらず、四川、北京、上海料理の良いところを織り交ぜて、そのお料理の一番良いところを引き出していくというコンセプトやいかに。
まず、ポットで温かいジャスミン茶がでてきた。寒い日でしたから、ほっこり。
コースメニューのほかにも、アラカルトの品数は豊富。注文にも応じてくださるようです。この日は、アラカルトで海鮮中心にオーダー。
前菜代わりに、お刺身のサラダ。人参のドレッシングでいただきます。これ、画面ではわかりづらいですが、かなりの量。車海老も生で。鯛、かんぱち、海老、たいらぎ貝。タイラギの歯ごたえがすばらしい。野菜も、フレッシュ。特にトマトが甘い。
春巻き。アツアツ。中からとろける餡が。これは、いいぞ。
モンゴイカの揚げ物。「これは、烏賊なのか?」と白身のお魚に間違えそうなくらい柔らかい。特製のお塩とレモン汁で。うまい。
海鮮の炒め物。写真は小皿に取り分けたもの。エリンギ、海老、すみ烏賊、タイラギ貝柱、サヤエンドウ、行者ニンニク。上品で繊細なお味。エクセレント!
メインに酢豚。数日前のブログを読まれていたのであろう。A木さん、かなり自信の「どや顔」。よくある中華の酢豚とは、一線を介する風味とお味。酸っぱさは、ほとんど感じられません。豚は、スライスしてあるが十分な歯ごたえ。品のある脂の甘さ。野菜の新鮮さが生きています。
おぬし、なかなかやるな。
これまた、超オススメの汁そば。以前にも書かせていただきましたが、「レフトアローン」で、いつも〆には、汁そばな私。ちょっと、うるさいですよ。
白ネギに絡む縮れた細麺が、淡白でいて、コクのあるスープと軽やかなダンスを踊る。口の中は、初めて出会った、若き将校とワルツを踊るアンナ・カレーニナ状態である。
デザートに、ごま団子、マンゴープリン、タピオカ入りココナッツミルクをオーダー。ごま団子の餡は、小豆でなく黒ごま。アツアツだ。1個、¥180。お持ち帰りをオーダーしてしまいました。
マンゴープリンは、プリンというよりクリーム。焼いたカラメルのないクレームブリュレの様相。
タピオカは小粒で、ココナッツミルクがほんのり甘く、さわやかな後味。デザートにも、ひと工夫。
全体に、素材の旨味を生かし、油を控え、上品な薄味に仕上げてある。素材の選びが、すばらしく、そして贅沢。宮廷料理のごとき仕上がりです。
今年に入ってから、中華のお店をかなりご紹介しましたが、それぞれに特色があり、日本の中華のレベルはすごいと再認識。あえて順位は申しませんが、上位にランクしたいお店でした。
挑戦状、いつでもお待ちしています。
いや、よいお店情報を、よろしくお願いします。
◆錦水
住所: 〒662-0074 兵庫県西宮市石刎町7−7
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