月曜、最終の3D版をシネコンにて。映画館になかなか足が向かない。2時間半は 勇気が要りますね。最終のせいか観客は20人を割っていたかな。
3D元年、ひとつのエポック的な作品として、評価はできると思いました。
物語構造はいたって単純。荒野の7人、地獄の黙示録、ラストサムライ、風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、エバァンゲリオンなどさまざまな映画の影響を受けていますね。もうちょっと、心理描写やどんでん返しがあってもよかったかなと。
映像の雰囲気は、監督がキャメロンなので当然ですが「エイリアン2」。シガニー・ウィーバーも出演しており、中ででてくる人間が乗り込むロボットもそっくり!
でも、特殊メイクなのかCGなのか、異星人ナヴィはよくできていました。滝に落ちるシーン、獣に追われるシーンや、大空を飛ぶシーンはその映像美やスピード感に思わず、見入ってしまいましたね。
3Dに関しては、メガネが汚れていたせいもあるけれど、画面が暗くなり恩恵が少ない気がしました。迫力はあるけれど。ほかの方式なら、もっとよいのかな。できれば、日本語吹き替え版を2Dで見てみたいと思いました。
自然回帰、戦争の愚かさ、争うことのむなしさなどテーマはいろいろありましたが、個人的には文化人類学者レヴィストロースがその著書「野生の思考」の中で書いているアマゾンの奥地の原住民でさえ高い様式文化を持っており、ブリコラージュしていることを、奢り高ぶった当時のヨーロッパ人に警鐘を鳴らしたことを象徴した作品であることは嬉しかったです。
新し物好きで、ゲームに取りつかれたお子さんのおられる方、ご家族そろって3D大画面でご覧になってください。
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