失うものの重み

関東より以北は暑さが和らいだようで、秋の足音が少し聞こえてきたのかな。

しかし、世界経済においては、連続での株下落と円高。
アメリカにおいても、土地神話が揺らぎ、住宅が買いたい貧困層に貸し付けたサブプライムが焦げ付き始めているわけです。

問題は、この焦げ付きが会社・企業・法人間の貸し借りや融資ではなく、「個人」であるという点。
サブプライム問題のローンは住宅ローンで、借りているのは「個人」です。返済するのも「個人」です。これが返済不能になるケースが上記引用の通り、既に16%が焦げ付いているということは、早い話が「アメリカ自体の経済が根本的なところでぐちゃぐちゃになりつつある」予兆である、というわけです。

人類は豊かさと引き換えに、失うものの方が大きくなりつつあるのではないのだろうか。

「世界がの百人の・・」シリーズで今一度考えてみた。

もし、現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、全世界を100人の村に縮小するとどうなるでしょう。その村には・・・

 57人のアジア人
 21人のヨーロッパ人
 14人の南北アメリカ人
 8人のアフリカ人がいます

 52人が女性です
 48人が男性です 

 70人が有色人種で
 30人が白人

 70人がキリスト教以外の人で
 30人がキリスト教

 89人が異性愛者で
 11人が同性愛者

 6人が全世界の富の59%を所有し、その6人ともがアメリカ国籍

 80人は標準以下の居住環境に住み
 70人は文字が読めません

 50人は栄養失調に苦しみ
 1人が瀕死の状態にあり
 1人はいま、生まれようとしています

 1人は(そうたった1人)は大学の教育を受け
 そしてたった1人だけがコンピューターを所有しています

改めて、注意を引かれたのは、富の59%を6人が独占し、それがアメリカ人の所有であること。
そして、たった一人だけが大学で教育をうけ、PCを所有していること。

考え直す時期に来ているのは間違いないと思う。

でもどうしたら?!