ついついコミュニケーションの「主役」は言葉だと考えがちですが、それは大きな間違いのようです。
わたしたちのまわりに溢れている言葉以外の膨大な情報。
それを研究しているのが心理学の「ノンバーバル・コミュニケーション」という領域です。
最近は、言葉よりも、言葉以外の要素がより多くの情報を伝達していることが分かってきた。
アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士は、人が他人から受け取る情報(感情・態度など)の割合について次のような実験結果を発表しています。
⚪️顔の表情 55%
⚪️声の質(高低)、大きさ、テンポ 38%
⚪️話す言葉の内容 7%
びっくりですよね。
話す言葉はたった7%に過ぎず、残りの93%は、顔の表情や声の質だというわけです。
実際には、身だしなみや仕草も大きく影響することは間違いありません。
もちろん、健やかな身体、精神的な健康が大前提ではありますが。
「見た目」により、93パーセントを判断せざるを得ない「速度」が支配しつつあるこの世界。
「ファッション」を軽視するわけにはいかないのです。
ファッションの力というのは、突き詰めれば「質」を感知し、表現する感覚のこと。
1980年代の知性が情報(名前)をたくさん蓄えていくことだったとすれば、2010年代の知性は「質」を感知する感覚をどこまで磨いていくかということ。
我々人間は、初めての出会いから、たった3秒ほどで相手の印象を決めてしまいます。
スーパーやコンビニに入って、見て回りながら、目につく色、目新しいパッケージを知らないうちに探して、手に取っていませんか?
常に、瞬間的に視覚から入る情報の分析、判断を繰り返しているのが人間なのです。
生き馬の目を抜くスピードの現代において、広く可能性を追求するためには、ヘアメイクを含めたファッションが不可欠。
でも、ヘアやメイクを美の黄金比率に照らすだけでは、その方の素材美を活かせなかったり、個性を殺していまうことにもなりかねません。
ひとはそれぞれ、千差万別の個性をもっています。
その人に何が似合うのか。
その方の素材美や好みのファッションに則した、ヘアやメイクとは・・。
長年の研究で蓄積されたたくさんのメーカーのノウハウを、ANTENNE勉強会にて惜しむことなくご教授していただき、学んできました。
この過去20年、第三次産業革命ともいわれるIT革命の最中において、デザインの標準レベルは日々、上昇、進化を続けていきます。
加えて、医学の研究、進歩で、ますます伸び続ける寿命。
美容を通じて、人生をより楽しく、生き生きと過ごすためのお手伝いが、少しでもできればと、ANTENNEスタッフ一同、こころより願っています。