巷では、ペヤングソース焼きそばが復活したというニュースがTVで。
需要と供給のバランスは不思議で、品薄だと知ると欲しくなるのが人間の性らしい。関東ではそうでも、関西では大騒ぎするほどではない気がするんだけど。
日本固有のソース味の焼きそばも嫌いではないけれど、香港で多種な焼きそばに遭遇して、そのバリエーションの深さに少なからず驚かされました。
広東、北京、四川とそれぞれに特色はあれど、個人的には麺が固いのが好み。日本だと具材もキャベツって感じですが、組み合わせる具材で変わるんですね。
まずは、海鮮焼きそば。
白くて丸い固まりはイカ。このイカが素揚げしてあり、柔らかくてジューシー。エビや帆立も入っていて、野菜はタマネギ、ピーマン、もやし、ニンジンで甘辛く仕上げた一品。麺は細めで、やや平打ち。いくらでも口に運べそうなお味でした。
下は、ネギが中心で貝柱やイカが組み合わされています。
麺もしっかりで、お味は中華固有のオイスターソースが効いたやや甘めのもの。ネギ特有の甘さがそそられる一品。
つぎは、四川のピリ辛をまとった肉とタケノコのコンビネーション。
つけ汁に浸して口に運べば、ちじれ細麺に絡んだ旨味がじんわりと広がります。
最後が初めての食感でした。短く、太い巨大マカロニのような麺。ブルンとした弾力に溢れ、もちもち。
ピリリと辛く、海老ともやしだけですが、旨味が舌の上にどっしり。でも、重くない。
「糖朝」というお店です。日本ではメニューにないようなので、香港に行かれた際にはお試しを。
イタリアのパスタの形状も多種多様でビックリですが、さらに世界は広く、麺の文化の広がりと深さは計り知れない。
いつも、お立ち寄りいただき感謝しています。