B級だけど超A級 「宇宙人ポール」

信じる、信じないは別にして、人が何かに一心不乱に打ち込んでいる姿に、感動を覚えないひとはいないだろう。





最近、映画をよく観ています。

映画といっても、映画館の巨大スクリーンで鑑賞するのでなく、月々、料金を支払ってネットで観れる映画ですが…。

それでも、見逃していた秀作に出会えたりするものですから、休日の前の晩には2本、立て続けに観たりしてしまいます。

最近、一番拾いものだった作品をご紹介。同時期にロードショーしていた「SUPER 8/スーパーエイト」は観ていましたが、これは見逃していましたね。

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それが、「宇宙人ポール」。

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この作品、B級映画の匂いがプンプンする題名ですが、馬鹿にすることなかれ、抱腹絶倒のSFコメディ作品なんです。B級と書きましたが、スピルバーグ、 シガーニー・ウィーバー、ブライス・ダナーなど、すごいメンバーが出演、協力しています。前述の「SUPER 8/スーパーエイト」よりも好きですね。

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囚われた宇宙人の帰還を地球人の友だちが助ける、というロードムービーのストーリーは明らかに「E.T.」あるいは「未知との遭遇」へのオマージュ。

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サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビが脚本と主演をこなし、そのオタク度、ブラックユーモアのセンスといったら半端ない。映画好きの制作者たちが、腕によりをかけて丁寧に練り込んだという感じ。

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その主演ふたりを食ってしまう勢いで、画面一杯に暴れまくるETが、これまた凄い。「エイリアン」であるポールは、宇宙人に貼られた“神聖”で“不気味”な存在であるという先入観を見事に拭い去ってくれます。

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透明化、治癒能力、テレパシーという特殊能力を持っていますが、中身はどう見ても口の悪いアメリカ人のオッサンなんですから。

イギリスからやってきた「エイリアン」である主人公たちから見た、アメリカのレッドネックやファンダメンタリストに対する批判を織り交ぜつつ、超ハッピーエンドのラストまで、隙なくきっちり仕上げられた作品です。

70〜80年代に青春を謳歌していた私のようなおじさんには、BGMが涙ものの楽曲(End Creditで流れるElectric Light Orchestraの”All Over The World”など)が満載で超オススメの一本です。

映画『宇宙人ポール』日本版予告編
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ご覧でない方は、ぜひ!!

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