台風の爪痕が残る夙川沿い。
松の木の枝や葉っぱが固まりになって、そこかしこに。次の台風がすでに接近中だそうで・・。今年は台風の当たり年のようです。被害が出ないことを祈りますが、ノーベル賞では、当たり年になるといいですね。今年こそ、村上春樹。
合気道の朝稽古。道場の前で、ハロウィンのカボチャがお出迎え。
相手の表に入るか、ウラに入るのかで迷う。読み取る情報量と確認が追いつかない。足捌き、手の動き、目付。それが一番、理にかなう動きであると身体が自然に動くようになるまでには、まだまだ練習量が足りないと。
そこから、月に一度のサロン全体講習会。
全員で顔を合わせ、方向性を確認し合う作業。トップダウンでなく、ひとりひとりが、自らこうしたい、こうなりたいと思うことが大切なのです。
ひとは、命令されて動かされることが大嫌い。
人が、ひとを無理矢理、変えることは出来ません。自らの意思で動こうとしない限り、ことは成就しないのです。気づいてもらうことの重要性を日々、感じます。
同じことを、同じように伝えても、その子の経験値や理解度のよるステージで受け取り方が異なってしまう。
1年生、2年生あたりのアシスタントとベテランのスタイリストでは、見えることも、読み取る情報量も大きく異なります。
料理の写真を見せる。
皿に盛りつけられているものが、何となく、中華料理だと分かる。
餃子などではない。どうも、炒め物のようだ。
野菜炒めか、どうもトロミがある。八宝菜?
いや、何かが違う。赤や緑の野菜。
使われている材料が、海老、イカ、魚、ホタテと認識。
海鮮の炒め物だ。
海老が芝えびで、イカは剣先イカで、魚は白身のハタ、帆立の貝柱、赤と黄色のパプリカ、ブロッコリー、シメジあたりを素揚げして、出汁を合わせて炒め、トロミを付けて仕上げるレシピまで浮かぶのか・・。
スタッフに、「プロとして、職人としての目」を養うことの大切さを、日々繰り返しお伝えするのです。
同じヘアーをみても、その髪の色つや、太さ、柔らかいのか、硬いのか、クセやうねりの有る無し、乾き易いのか、にくいのか、どんなスタイルに向くのかなどなど、経験値や理解度から当然のことながら、把握する情報量は大きく異なってしまう。
様々な思考や年代、ステージの異なる人たちと価値観を共有し、ことを行う難しさをつくづく感じる秋の日です。
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